3Dプリンタと解析ソフト3Dプリンタを利用した設計プロセス

3Dプリンタを取り入れた場合

試作品を早く造るために登場したのが、3Dプリンタです。3DプリンタはもともとRP(Rapid Prototype)と呼ばれる、早く(Rapid)試作する(Prototype)という目的で1980年頃から存在する造形機です。
これまで製作に1週間以上かかっていた納期を、わずか数日に短縮できるメリットを活かし、設計の各プロセスで活用されています。特に、開発初期の「商品企画」・「概念設計」や開発中盤の「基本設計」・「詳細設計」のプロセスでは、その価値を大いに発揮できます。

商品企画から概念設計

開発コストの70%以上が開発初期に決まると言われており、商品企画は非常に重要なプロセスです。そのため、顧客・営業・開発・製造など商品開発に関わるメンバーとの意思疎通を図りながら進めるコンカレントエンジニアリングの重要性が認識されつつあります。
3Dプリンタの造形モデルを利用すれば、デザイン性・操作性・形状について、これまで以上に高い頻度で確認できるので、イメージ相違による手戻りの発生を減らすことができます。さらに図面だけでは伝わらなかった、大きさ・触り心地・操作性といった感覚まで確かめることができます。

ものづくりにおける商品設計の重要性

ものづくりにおける商品設計の重要性

基本設計から詳細設計

3Dプリンタを使うことで「設計」と「試作評価」の同時進行が可能になります。設計をすべて完了させてから試作をおこなうのではなく、機能ごとに試作品を作成し評価できます。このような設計の進め方は、図面や3Dデータでは見つけられなかった不具合の早期発見にもつながります。
例えば、ハーネスの取り回しや組み付け性の確認などは、図面や3Dデータによる確認が難しいため、3Dプリンタの造形モデルを利用した実物での評価が有効です。

3Dプリンタを導入した設計プロセス

3Dプリンタを導入した設計プロセス

以上のように、従来ではコストや手間の問題で実現が難しかった「企画・設計」と「試作」の同時進行を、3Dプリンタが実現します。
そして、多くのアイデアや設計案を安価に製作して検証ができるため、設計品質をより高めることもできます。

3Dプリンタは製品開発の試作評価において非常に役に立つツールです。しかし、切削加工品による現物評価や解析ソフト(CAE)でできる評価の全てを3Dプリンタで代用することはできません。これらのツールをうまく使いこなして開発コスト、さらには製造コスト削減の実現が現在のものづくりには求められています。

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