DataMatrixコードGS1 DataMatrix

GS1 DataMatrixは、GS1が流通用に標準化した2次元コードシンボルです。シンボル体系は、DataMatrix ECC200をベースにし、従来のDataMatrixコードと区別するため、以下のようなルールが定義されています。

GS1 DataMatrix の主な内容

使用コード
DataMatrix ECC200
FNC1
GS1標準仕様であることを定義するため、データの先頭に[FNC1]を配置する
アプリケーション識別子(AI)
情報の頭に付加する識別コードで、この識別コードに続くデータが何の情報であるかを、誰でもわかるようにしています。アプリケーション識別子(AI)はISO/IEC15418で規定されています。
可変長データの扱い
数量など情報量が変化するデータ(可変長データ)の後に続けて次のデータを表示する場合は、可変長データの後ろに区切り文字として[FNC1]を挿入します。この[FNC1]をコードリーダで読み取った場合は、[GS](アスキーコードの1Dh)を出力するように規定されています。[GS]:グループセパレータ

GS1 が推奨する印字セルサイズ

GS1 DataMatrixは印字セルサイズについて、GS1より以下のサイズが推奨されています。

推奨セルサイズ 最大セルサイズ 最小セルサイズ
ラベル印字
0.300mm
0.615mm
0.255mm
DPM
0.380mm
0.495mm
0.380mm

GS1 DataMatrix サンプル

GS1 DataMatrix サンプル
分類 AI データ
GTIN(14桁固定)
01
04912345678904
数量(可変長)
30
100
保証期限日
17
120401

GS1-128 との関係

GS1 DataMatrixのデータ構成は、GS1-128と同じ構成となっています。そのため、使用用途で印字可能な面積が限られておりながら大量データを扱いたいときに、GS1 DataMatrixを使用されると考えられています。また、現在医療、医用業界ではGS1 DataMatrixが標準採用されることが決定しており、メスやはさみなどの鋼製器具にはダイレクトに印字するためのガイドラインが制定されています。

鋼製器具:手術や処置に再使用し、洗浄、滅菌などの再生処理を行うステンレス、アルミニウム、銅合金、チタン、セラミックス等の材質で製造された器具。

バーコード講座 トップへ戻る