バーコードプリンタとバーコードラベルバーコード検証機

バーコード検証機の概要

バーコード検証機を一言で言うと、「バーコードを検査する機器」です。つまり、印字されたバーコードの品質をチェックすることを目的としています。近年、バーコードが様々な分野で普及していて、同じバーコードが色々な場所で読み取られるケースが多くなっています。例えば、お菓子やシャンプーのバーコードJANは、様々な小売店で使われています。これは、一つのバーコードが色々なバーコードリーダで読み取られているということです。
もし、バーコードリーダに性能の違いがあると、あるバーコードリーダでは読み取れても、別のバーコードリーダでは読み取れないということが発生してしまうのです。これを防ぐためには、どのバーコードリーダでも読み取ることができるように、使用するバーコードの品質がバーコードの規格にあっているかどうかをチェックする必要があります。バーコード検証機とは、このチェックを行なう機器です。

バーコード検証機の概要

チェックできる項目

チェック可能な項目は以下の点です。

チェックできる項目
  • ①バー/スペースの幅
  • ②クワイエットゾーンの幅(バーコードの左右の余白部)
  • ③細バー/太バーの比率
  • ④バー/スペースの太り、細りの値
  • ⑤バー/スペースの反射率とPCS値、MRD値
PCS
=

(スペースの反射率)-(バーの反射率)

(スペースの反射率)

MDR = (スペースの反射率)-(バーの反射率)

それぞれの値は、バーコードが読み取りやすいものであるかどうか目安とされる数値です。

これらが、バーコードの規格に準じているものかどうかを判定します。バーコードを使用する際、人間の目でバーコードの縞々模様が見えさえすれば読み取れるものだと思われがちですが、実際は読み取れないというトラブルはよく起こります。バーコードリーダの読み取りミスの原因の5割は、バーコードラベルの不良によるものであるといわれていますので、バーコードラベルを作成する際には、バーコード検証を行なうことで読み取り不良の原因を事前にみつけだすことが重要になるのです。

バーコードの印字品質とバーコードリーダの読み取り安定性

一般的にバーコードリーダは、印字品質の低いバーコードでも安定した読み取りが実現できるように、さまざまな機能を搭載しています。
これに対してバーコード検証機で判定するバーコードの印字品質は、規格化されたバーコードの規定に対する評価結果となります。
したがって、印字品質が低いと判定されたバーコードであっても、バーコードリーダは読み取りが可能となるケースが多くあります。

ただし、バーコードリーダがバーコードを読めない要因は、前述の説明のように“5割”が印字品質ではありますが、残りの“5割”は、設置状態、読み取り方法などその他の外的要因となります。

よく、“バーコードリーダで印字品質チェックをしたい”という要望をお聞きするケースがありますが、品質をチェックする目的であれば、バーコード検証機をご使用いただくことをおすすめします。

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