よくあるご質問コードが読めない原因

バーコードリーダで、バーコードや2次元コードが読み取れない場合の原因と対策について質問形式でまとめています。

バーコード編

いわゆる「ドット抜け」が発生していることが考えられます。

正常印字状態

正常印字状態

「ドット抜け」状態

「ドット抜け」状態

図は、バーコードから「1」の文字にかけて一直線に白抜けしています。
この事象を「ドット抜け」といい、読み取りが不安定になり誤読するケースもあります。

ラベルに対して垂直に取り付けられていることが考えられます。

垂直に設置してしまうと、バーの部分でも強い光(正反射光)が返ってきてしまうため、バーをスペースと判断してしまいます。このため読み取ることができなくなります。

「ドット抜け」状態
A
レーザ光
B
正反射光

乱反射光が起こりにくいためです。

ラミネート加工

ラミネート加工

金属面や銀色の下地

金属面や銀色の下地

表面に光沢があるバーコードは、レーザ光がバーコード面で鏡面反射を起こしてしまいます。そうすると乱反射がほとんど起こらなくなってしまうため、バーコードが読み取りにくくなります。

シールの余白不足が考えられます。

金属面からの乱反射光を得ることができないため、バーコードリーダには金属面が黒く見えてしまいます。このとき、余白(クワイエットゾーン)不足となり、読み取りがしにくくなります。

レーザ光 金属板
A
レーザ光
B
金属板

外乱光の影響が考えられます。

外乱光があるときは、正反射光を受けているときと同じ状態になるため、読み取りが不安定になります。

外乱光 光電センサ 太陽
A
外乱光
B
光電センサ
C
太陽

JANやCODE128はバー・スペースのサイズが4段階で表現されているからです。

①は凸、②は凹をスキャンしたときのバーの幅を表しています。この①と②のバーが4段階のどれなのか区別が付きにくくなり、読み取りができなくなることがあります。

ナローバーを1ドットで印字した場合

ナローバーを1ドットで印字した場合

ダンボールは読み取り条件が変わりやすいためです。

バーコードはバー(印字)とスペース(下地)によって構成されています。ダンボールはその2つとも条件が変化するため読み取りが不安定になることがあります。

外乱光 光電センサ 太陽

2次元コード編

余白不足が考えられます。

余白不足
枠が影響している
余白がない

余白不足:二次元コードの部分だけ白抜きされている
枠が影響している:コードが黒枠で囲われている
余白がない:ラベルの端にコードが印字されている

角の切り出しシンボル(ファインダパターン)が汚れていませんか?

二次元コードはまずファインダパターンを見つけることで読み取ります。このため、ファインダパターンに汚れがあると読み取れなくなります。

外乱光 光電センサ 太陽

コントラストの取りにくい色の組み合わせではないですか?

青地に黒で印字

青地に黒で印字

緑字に黒で印字

緑字に黒で印字

白地に赤で印字

白地に赤で印字

二次元コードリーダは、印字部分と背景のコントラストを見ることで読み取りを行います。コントラストが取りにくい組み合わせの場合、読み取りができなくなります。

取り付け角度が適切でないことが考えられます。

角度を付けて取り付ける例
(必ず角度を付けてください)

角度を付けて取り付ける例(必ず角度を付けてください)

垂直に取り付ける例

垂直に取り付ける例

二次元コードリーダは傾きを付けて取り付ける物と、垂直に取り付ける物にわかれます。適切でない取り付けでは読み取りが安定しません。

外乱光の影響が考えられます。

外乱光がワークやリーダに入ることで明るさが一定にならず、読み取りが不安定になることがあります。

太陽 照明 光電センサ
A
太陽
B
照明
C
光電センサ

コードのバージョンや印字する大きさは適切ですか?

コードのバージョンや印字する大きさは適切ですか?
コードのバージョンや印字する大きさは適切ですか?

湾曲することで、本来の位置からセル(印字部分)の位置がずれるため、読み取りが難しくなります。

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