シャッタースピードの考え方高速シャッター使用時の注意点

シャッタースピードを上げると露光時間が短くなり、絞りを開くケースが多いのですが、ここに落とし穴があります。
実は、絞りを開けると被写界深度(ピントの合う範囲)が小さくなります。例えばシートの異物検査でシートが上下するような場合では特に注意が必要です。最悪の場合は、シートの上下によりピントが甘くなり、検出に影響を与えます。

高速シャッター使用時の注意点

高速ラインでの検査を成功させるための絵作りのポイント

3つの要素のバランスをうまく取ることが重要

  1. 1.シャッタースピードを決め、
  2. 2.絞りを考慮し、
  3. 3.照明で必要光量を決める

という考え方が、最も安定する一般的なセッティング方法です。

3つの要素のバランスをうまく取ることが重要です。

現場で使える外観検査設定方法 まとめ

インラインにおける外観検査の最適な設定方法を決めるには以下の点を覚えてください。

  1. 1.まず検査すべき最小検出サイズを決める。基本的には視野内の2画素角以上を基準とする。
  2. 2.1の最小検出サイズを基準として、対応可能なワークスピードを求める。
    ラインの動きによって、間欠送りなら画像センサの処理速度を求める。
    連続送りならシャッタースピードを求めた上で、画像センサの処理速度を求める。
  3. 3.高速ラインでの絵作りでは、シャッタースピード・照明の明るさ・レンズの絞りに注意して、最適な撮像をする。

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