用語集

このサイトに登場する用語や、関連ワードをご説明します。

用語 意味
A
AAR 「アメリカ鉄道協会(Association of American Railroads)」の略称。北アメリカ(カナダ・アメリカ・メキシコ)の主要な貨物鉄道を代表する業界団体。アムトラックなど、いくつかの通勤用地域旅客鉄道も会員。
ABS樹脂 ABSは「Acrylonitrile Butadiene Styrene」の略称。スチレン(ポリスチレン)にアクリロニトリル、ブタジエンという物質を化学的に結合することで作られた素材。
ANSI 「米国規格協会(American National Standards Institute)」の略称。米国国家規格として指定された規格団体。同団体が策定した規格は、日本のJIS規格(日本産業規格)に相当する。
ASME 「米国機械学会(The American Society of Mechanical Engineers)」の略称。同団体が策定した規格の多くは、ANSI規格として採用されている。日本においても、電気事業法・労働安全衛生法や高圧ガス保安法などの技術基準のベースになっている。
ASTM ASTM International「旧称: American Society for Testing and Materials(米国試験材料協会)」の略称。同団体が策定する規格は、技術者の資料や取引の仕様書として多くの国で広く使われており、一部の規格は米国政府の法令に盛り込まれている。
B
BSI 「イギリス規格協会(British Standards Institution)」の略称。同団体が策定する規格は、国家工業規格で、標準規格だけでなく安全規格も含まれる。
C
CEマーク EU(欧州連合/ヨーロッパの地域統合体)加盟国で製品を流通・販売するために必要な国際規格制度を満たしていることを示すマーク。CEマークが張り付けられていなかったり、張り付けられていても欧州規則や法律による適切な評価と必要なドキュメントが添付されていない場合は、製品が販売できないばかりではなく、罰金や禁固などの罰則が科せられる。
D
DIN 「ドイツ規格協会(Deutsches Institut für Normung)」の略称。同団体が策定する規格は、ドイツ連邦共和国の国家規格になる。国際的にも広く参照される規格で、国際標準化の推進にも大きく貢献しており、日本にとっても関係の深い海外規格の1つ。
E
EN 「European Norm」の略称。European Standardsとも呼ばれる。EU各国での国家規格とするように義務付けられている統一規格を策定する。EU各国では取り入れた規格に関して、例えばドイツではDIN-EN、イギリスではBSI-ENのように各国協会名などを付けた規格名になる。
I
IEC 「国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)」の略称。同団体が制定する国際規格のうち、電気工学・電子工学および関連した国際規格作成のための規則・規格適合、IT技術など一部は、ISOと共同で開発している。
IEEE 「米国電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 」の略称。同団体が策定する規格は電気通信関連の仕様を標準化する規格で、多くはANSI規格として採用されている。また、LAN・コンピュータ・ソフトウェアに関するものはISO規格に採用される傾向にある。
ISO 「国際標準化機構(International Organization for Standardization)」の略称。国際規格策定団体で、電気・電子分野および電気通信分野を除く、すべての産業分野の規格を定めている。国家規格などを策定・改訂する際には国際規格と整合性を持つことが義務付けられており、日本においてもISO規格とJISとの整合化がはかられている。
ITU 「国際電気通信連合(International Telecommunication Union)」の略称。放送・衛星通信など無線通信で使用される電波の国際的な分配や混信防止のための国際的な調整、電話やファクシミリ・移動体通信・ハイビジョンなど電気通信の世界的な標準化の促進、開発途上国に対する技術援助の促進などを規定している。
J
JEC 「電気規格調査会(Japanese Electrotechnical Committee)」の略称。電気機械器具・材料などの標準化に関する事項を調査審議し、電気分野における標準化を通して広く社会に貢献することを目的としている。
JEMA 日本電機工業会(standards of the Japan Electrical Manufacturers' Association)の略称。同団体が策定した規格は、「JEM Standards」という。JEMAの取扱製品基準表に定める電気機器の設計、製造、試験および使用に関する事項について制定している。
JIS 日本産業規格(Japanese Industrial Standards)の略称。日本の産業製品に関する規格や測定法などの国家規格。自動車や電化製品などの工業製品生産に関するものから、文字コードやプログラムコードといった情報処理に関する規格などがある。
JSME 「日本機械学会(Japan Society of Mechanical Engineers)」の略称。機械関連技術にかかわる規格を策定する。発電用原子力の規格をはじめ、さまざまな機械の設計・製造や実験・試験・検査・研究などの理論を作成している。
Q
QS-9000 Quality System-9000の略。アメリカ自動車業界のビッグ3(ダイムラークライスラー・フォード・GM)とトラック業界(5社)が、自動車部品や材料供給者に対する品質システムの要求基準として、ISO9001:1994を基に自動車業界特有の事項を付加した品質システム基準。ISO9001に対し、使用者を特化しているなど、要求事項を詳細に規定している。
R
r値 1949年にW. T. Lankfordらによって提唱された引張に対する板材の変形特性を表す値で、「ランクフォード値」とも呼ばれる。板状の材料に引張力加えたときに、幅の方向に変形しやすいか板厚の方向に変更しやすいかを表し、以下の式で求めることができる。r値(ランクフォード値)=板幅の変化/板厚の変化
S
S-N曲線 「S」は「Stress」、「N」は「Number of cycles to failure」の頭文字。応力と破断までの繰り返し回数の関係を表す曲線。縦軸を応力、横軸を繰り返し回数とするグラフに描かれる。曲げの疲労試験の結果を表す曲線で、繰り返し数が多くなるほど、より小さい応力で疲労破壊を起こすことがわかる。また、ある一定の繰り返し応力であれば、無限に負荷をかけても破断しないラインがグラフ上に示される。これを「疲労限度」という。
X
XYZ座標 3次元空間で座標を定義する際の概念。Xは水平方向、Yは垂直方向、Zは前後方向を表し、これにより3次元の座標の定義が可能になる。
あ行
延性 物質が弾性限度を超えた張力を受けたとき、破断せずに変形し引き伸ばされる性質。
延性材料 弾性限界を超えた張力を受けても破断せず、引き伸ばされる材料。白金・金・銀・銅・アルミニウム・ゴムなどがある。
か行
化学的性質 他の物質があると、それと反応して性質の異なる新しい物質に変わろうとする、物質の化学変化に関する性質。
荷重 外部から物体の全体または構成部分に加える力。物体の2点間の接する部分で発生する力のことであり「負荷」という場合もある。
機械的性質 主として材料の力学的性質のことで、「機械特性」ともいう。材料の変形・摩擦・疲労に対する強さや、材の硬さなどの性質。
金属材料試験技能士 都道府県知事が実施する金属材料試験の合格者。1級と2級があり、試験は機械試験作業と組織試験作業がある。金属材料の各種試験の従事者を対象としており、機械試験作業は学科と引張試験・曲げ試験・硬さ試験などの実技、組織試験作業は目視・顕微鏡でマクロ・ミクロ組織判定などを行う。
恒温 温度が一定である状態。定温ともいう。
高分子 分子量が数千以上の高分子量化合物の分子のこと。天然物としてはセルロース・蛋白質・核酸・天然ゴム、合成物としては合成繊維・プラスチックなどがある。
こわさ 紙に曲げる力を加えたときの紙の抵抗力で「剛度」ともいう。厚さの影響が大きく、厚さの約3乗(一般には約2.6乗)に比例する。厚さが一定の場合は、密度に正比例する。紙の縦方向は、横方向に比べてこわさが大きい。
さ行
座屈 細長い試験片に圧縮力を加えた場合、ある荷重で急にたわむ現象。また、座屈が始まる荷重を「座屈荷重」という。
残留ひずみ 弾性限度を超えた応力を受けたとき、応力が0になっても残るひずみ。
試験片 材料の強度や機械的性質を調べる試験に使用する小片。
重力 地球上の物体を地球に引き付ける力。単位は英語のGravityの頭文字をとって「G」。一方、重力加速度は落体の法則を発見したガリレオ・ガリレイにちなんで「Gal」で表す。
真応力 一般に応力という場合、加力によって変形する前の状態(初期状態)で応力を計算する。これに対し、試験中の変形を考慮した数値で計算した応力を「真応力」という。
ストライベック曲線 摩擦の状態を説明するために使われるグラフ。滑りや転がり軸受けの摩擦について、負荷や速度・潤滑材の粘度を組み合わせたパラメータと、摩擦係数の関係を簡略化して表している。
脆性(ぜいせい) 物質の脆さ。物体が外力を受けたときに引き伸ばされず、小さな変形で破壊にいたる性質。
脆性材料(ぜいせいざいりょう) 弾性限界に至るまでのひずみの小さい材料。ガラス、コンクリート、セラミックスなどがあり、金属では、鋳鉄が脆性材料。一般的に引張強度が小さい反面、圧縮強さが大きいという性質がある。
全ひずみ 物体に加えた力により、元に戻らないひずみ(塑性ひずみ)と、戻ったひずみ(弾性ひずみ)を足したひずみ。
塑性 弾性限度を超えた応力を受けたとき、応力が0になっても残る(元に戻らない)物体の性質。「可塑性」ともいう。
塑性加工 塑性を利用した製造方法。プレス加工・鍛造・押し出し・伸線・引き抜き・曲げ・絞りなどがあり、リベットでの接合や板材を切断するせん断も塑性加工といわれる。
た行
弾性 物体に力を加えているときに生じた変形が力を除くと元に戻る性質。体積に関する体積弾性と、形に関する形状弾性がある。
弾性限度 物体に加えている力を除いて、元の形状に戻る力の限度。弾性限度を超えて力を加えると、塑性ひずみが残る。
電気的性質 物体の導電の性質。導電性がない絶縁体、導電性を有する導体、その両方の性質を有する半導体に区別される。
トライボロジー 摩擦・摩耗・潤滑に関わる、すべての現象を科学する学問技術領域のことで、「摩擦学」ともいわれる。機械や部品の摩擦・摩耗、表面の損傷による経済的損失を低減することを科学と技術から研究する学問。
トルク 回転軸にかかる力。トルクは「回転軸からの距離×回転させようとする力」で表すことができる。
な行
ぬれ張力試験 プラスチックフィルムとインキやコーティング剤・接着剤などの密着性(ぬれ張力・表面張力・ぬれ性)を測定する試験。ぬれ張力は「ダイン数」で表され、単位は「dyn」。プラスチックフィルムに塗装・コーティング・接着を行う場合、塗材や素材に応じてダイン数を調整する必要がある。
粘性 流体の内部摩擦(粘り)の一種。運動している流体に部分的な速度の差がある場合、速度を一様にするような向きの応力が現れる性質。粘性は「粘度」という数値で表され、単位は「Pa・s」。
は行
破断 物体が、衝撃や疲労などの原因で破壊する(ちぎれる)こと。
ひずみゲージ 材料のひずみを電気信号として検出するセンサ。試験片に張り付けて使用し、ひずみ量に比例して変化する抵抗値を電圧の変化に置き換えて測定する。
物理的性質 密度・融点・沸点・剛性や電気伝導性など、物質に固有の性質。
フレクソメータ エラストマ(ゴム)の物性評価試験を行う試験機。JIS K6265で「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム-フレクソメータによる発熱および耐疲労性の求め方」に規定されている。主に温度上昇・クリープ・永久ひずみの他、疲労破壊寿命の測定に用いられる。
分解能 測定対象を検出できる能力。例えばA/D変換では、アナログデータをデジタルデータに変換する細かさであり、望遠鏡や顕微鏡では見分けられる最小距離で表される。
変形抵抗 素材の材料特性の一種で、変形させるのに必要な力。
ら行
ロサンジェルス試験機 JIS A 1121で規定されている、粗骨材の耐摩耗性を測定するための試験機。鋼製円筒の内部に1つの棚があり試料と鋼球を入れ、これを毎分31回の回転速度で500回または1,000回の規定回転を与え、そのすり減り量を測定する。
ロードシミュレータ 二輪車・四輪車の性能を総合的にシミュレーションするシステム。前・後輪の路面入力に対し、二輪車用では3軸、四輪車用は4軸の入力軸を持つ。この入力軸で、実際に道路を走行した際の車体各部の負荷や振動を採取する。そして、採取したデータを基に、走行状況を高い精度で再現する。
ロードセル 英語では 「Loadcell」。力(質量・トルク)を検出するセンサ。力が加わると、それを電気信号に変換する「ひずみゲージ」を内装する。荷重(力)を電気信号に変換するため、「荷重変換器」とも呼ばれる。

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