食品業界
近年では人手不足が深刻なため産業用ロボットに活路を見出す食品メーカーが増えています。その状況を踏まえ、これまでFAロボット化の実現が難しかった食品・衣料品・化粧品 の「3品業界」でのロボット導入に注目が集まっています。
ロボットビジョンによって形状やサイズのバラツキにも対応
食品の場合は工業製品に比べて形やサイズのばらつきが大きく、また頻繁に商品変更が発生するため自動化に消極的でした。そんな食品業界ですが、ロボットビジョンによる画像認識技術の発達などにより、これまでは自動化が不可能だと考えられた工程にもロボットが活用されるようになりつつあります。そんな食品業界で活用されているロボットの導入事例をご紹介します。
事例01 パラレルリンクロボットを使った梱包システム
ライン上のお菓子の位置や角度をカメラで認識し、ハンドピースでピッキングして箱詰め作業を行うロボットです。正確なピック&プレースが得意なパラレルリンクロボットと画像処理システムを活用することで高速搬送を実現。汎用性の高いロボットのため、サイズや形状の異なる商品にも対応可能です。
メリット
- 作業の効率化
- 人件費の削減
- 運用の安定化
事例02 パレタイジングロボット
商品を輸送する際にパレットに段ボール箱を積む作業のことをパレタイジングと言いますが、この工程でもロボットが広く活用されています。このパレタイジングロボットは、複数のパレタイズパターンを記憶でき、段ボール箱のサイズにも幅広く対応。全自動で箱の選別からパレタイジングまで実行し、パレタイザ物流量を大幅に増加できます。
メリット
- 作業の効率化
- 人員の削減
- 安全性の向上