出荷状況・今後の見込み

2035年には10兆円になると予想されるロボット市場

国内のロボット市場は、2035年に10兆円規模になると予想されています。その要因として考えられているのが、製造業をはじめとした産業ロボット市場の拡大に加え、サービス分野への普及です。ここでいうサービス分野は、医療や介護・福祉、清掃、ホビーといった、いわゆる非産業分野を指しています。

2035年までの市場予測

今後の日本では、少子高齢化によって働き手が減少するため、製造業をはじめとした産業ではFA(ファクトリーオートメーション)が課題になります。そこで重要なのが、産業用ロボットやRT(ロボットテクノロジー)の活用です。それらの要因から、ロボットの需要はさらに拡がると予想されます。

平成22年ロボット産業将来市場調査のイメージ

出典:平成22年ロボット産業将来市場調査(経産省・NEDO)

ロボット市場の現状

日本ロボット工業会が発表した2018年1~3月期の産業ロボット出荷実績(四半期、会員ベース)では、前年同期に比べて21.0%増の5万6811台、金額では17.7%増の1889億円。2017年に入ってから受注額・生産額・総出荷台数も増加しており、業種を問わず産業用ロボットの利用が拡大しています。

産業ロボットの受注・生産・出荷状況

産業ロボットの受注・生産・出荷状況のイメージ

出典:日本ロボット工業会 2018年1~3月期の産業ロボット出荷実績(四半期、会員ベース)

ロボット市場の今後

現在の日本では、ロボットを使ったFA(ファクトリーオートメーション)が進んでいます。しかし、それはあくまで自動車・自動車部品・電機といった限られた業界です。また、ロボットの活用は以下のグラフでもわかりますが、ハンドリングなどの基本的な工程が中心。そこで今後の課題となるのが、より高度な工程での産業用ロボット活用です。

世界の産業用ロボットの適用作業

世界の産業用ロボットの2012年適用作業のイメージ

出典:2013年 国際ロボット連盟(IFR:International Federation of Robotics)

高度な作業で活用するために

現在、溶接や組立、研磨や塗装、パレタイズやシーリングなどの幅広い分野でロボットが活用されています。今のところライン生産の現場で活用されることが多いロボットですが、制御技術の向上やロボットビジョンによる画像認識などによってセル生産にも対応しつつあります。そのため、今後はさらに幅広い現場での導入が期待されています。

たとえば、商品によってばらつきがあり少量多品目になることが多い、「3品業界」ともいわれる食品・医薬品・化粧品業界では積極的に導入が進んでいます。また、これまでは人間の手に頼らざるをえなかった電子デバイスの組立もセル生産に対応できるようになったことで、ロボットによる自動化が実現可能になりました。

産業ロボットの発展のために必要なこと

産業用ロボットが発展するためには、前述した「ロボットによるセル生産」への取り組みに加え、ロボットビジョンを活用した「インテリジェンス化」、効率的なシステム構築を行って生産効率を高めるための「インテグレーション能力」などの課題をクリアする必要があります。これらが解決できれば工場全体の自動化はもちろん、より生産効率の高いライン設計が実現するでしょう。

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