楯菱電産さまは、発電所やプラント施設などに使用される設備・装置および部品を長年製造してきました。
特に、厚板の曲げ加工を得意とし、800トン水圧プレスや、大型加熱・焼鈍炉、大型切削加工機などの加工設備を備えています。
曲げ加工から製缶溶接、機械加工、組み立て、試験、検査まで自社一貫製作で受注できる体制を整備し、お客さまのさまざまなニーズに応えてきました。
小物から大物まで各種サイズの製品を製造している楯菱電産さまでは、品質を第一に考え、自社での製品全数検査を実施しています。
⼤物製品は、⾮常に重いため、クレーンを使わなければ動かせず、検査箇所の変更にも多くの時間がかかります。
また、デジタルノギスやマイクロメータなどの従来のハンドツールで検査する場合には、測定器具も⼤きくなり、1⼈で検査することは困難でした。
「新規顧客を開拓する中で、品質への要求は年々高まっており、品質管理の強化を検討していました。
また、⼤型ワークの検査箇所を変えるために、横に倒したり、回転させたりする必要もあり、検査に時間がかかります。
そのため、なるべくワーク移動の回数を減らして検査コストを削減することも考えていました。」
デジタルノギス・マイクロメータなどの従来の測定器具による⼤型ワークの測定には多くの⼈員が必要。
また⼤型ワークの測定は検査箇所の変更に時間がかかっていた。
ワーク移動の回数が減って検査効率がアップ。
通常の測定器具では検査が難しかった項目も、ワイドエリア三次元測定機で簡単に検査できるようになった。
高まる品質への要求に応えるため、管理体制を強化し、
検査作業の手間を減らしてコスト削減を図りたい
小型で持ち運びができるサイズと魅力的な導入コストで、
ワイドエリア三次元測定機(WMシリーズ)の導入を決定
品質管理の強化を検討していた楯菱電産さまは、検査員、工作部門の技術者、管理者が参加し、WMシリーズのデモを自社工場内で体験しました。
「お客さまの要求に応えるため、信頼性のある三次元測定機での検査を考えましたが、大型の門型の三次元測定機は専用のスペースが必要です。
価格的にも三次元測定機の導入は難しいと思っていました。
しかし、WMシリーズは小型で場所を取らず、持ち運びができるので、製品を加⼯機に乗せた状態でも測定ができます。
しかも、広範囲を測定できるので、大型ワークの検査も問題ありません。
導入コストも魅力的でした。」
使い勝手のよさ、魅力的な導入コストからWMシリーズの導入はスムーズに進みます。
「持ち運びも楽で使い勝手もよかったです。
キーエンスの担当者の方に何度か講習に来てもらい、すぐに使えるようになりました。
測定方法など、わからないことがあったときにも、電話でサポートしてもらえるので、よく利用しています。
検査員が今後増える予定ですが、新しい人でもすぐに使えるようになると思います。」
検査できる項目が増え、精度も効率もアップ。
技術者の品質に対する意識も変化
「WMシリーズは、大きく二つの点で役立っています。
一点目は、従来の測定器具では測定が難しかった平面度、平行度、垂直度などの幾何公差が、誰でも簡単に測定できるようになったことです。
二点目は、広範囲を測定できて、持ち運びが可能なので、加工機に乗せたままで検査できる点です。
部品単体ではなく、溶接後の大型ワークのひずみ測定も1人で対応することができるようになりました。」
WMシリーズは検査の手間を削減するとともに、品質に対する意識も変えています。
「WMシリーズを使えば、一度に径や高さなどを測定できるので、製品の方向を変える回数が減り、検査の効率があがりました。
以前の半分ぐらいに検査の手間が減ったと思います。
検査の精度もあがり、製造時に万一ミスがあってもすぐにわかるようになったことで、技術者の品質に対する意識にも変化がありました。
今後は大物製品や測定しにくい立体的な曲げ加工品、ひずみの測定などにも活用し、WMシリーズでさらに品質を強化して、今後の事業の発展も目指したいと思います。」
株式会社楯菱電産さまは、厚板の曲げ加工を得意とし、大型発電所やプラント施設などに使用される設備・装置および部品を長年製造してきました。
曲げ加工から、製缶溶接、機械加工、組み立て、試験、検査まで自社一貫製作で受注できる体制を整備し、お客さまのさまざまなニーズに応えています。
- この事例に記述した数字・内容は事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。