キーエンスのWMシリーズのことを知ったのは、デモの案内のDMをもらったのがきっかけでした。
デモを申し込むと、キーエンスの方がすぐに実機を持って来てくれたのですが、実際に測定するのを見ると、「これまで苦労していた検査がこんなにも簡単にできるのか」と驚きました。
接触プローブでは、これまで計測の難しかった製品の深い内部なども容易に測ることができていました。
また、レーザスキャンプローブでは、大型製品の全体計測にも非常に便利で、二つのプローブを持ち換えるだけで使えることもメリットに感じ、導入を決めました。
導入からまだ数ヶ月ですが、接触プローブとレーザスキャンプローブを使い分けることで、計測にかかっていた作業コストが大きく削減できています。
大型鋳鋼品の寸法検査において、以前は複雑な曲面形状や内部構造を持つ製品の計測が困難でした。
レイアウトマシンやアーム型三次元測定機では計測する事が出来ず、人の手による計測や図面からの計算で予測していましたが、アナログ的手法のため、作業者によるズレも発生し、測定精度に課題を抱えていました。
また大型製品の全体計測時にはクレーンで反転する必要があり、その作業に人手と時間の大きなコストが発生していました。
厳しい寸法公差の入る製品の寸法精度を保証する上でも、更に精度の高い検査体制を整える必要性を感じていました。
WMシリーズを導入した事で、形状が複雑なワークの計測が、正確・迅速におこなえるようになりました。
測定範囲が広いので、製品を動かす必要はなくなり、「その場で測定」ができるようになった事で作業効率が良くなりました。
また小型のプローブを持って自由に測定ができるので、アーム型三次元測定機で届かなかった深いへこみ部分の測定も可能となりました。
またWMシリーズの導入後は作業者ごとのばらつきが改善され、正確に測定できるようになりました。
接触・非接触の2つのプローブを使い分け
検査にかかっていた時間を大幅に短縮
現在は主に、寸法検査を接触プローブでおこない、大型製品の測定をレーザスキャンプローブでおこなっています。
便利なのが、いちいちパソコンの画面を見なくても、手元にあるプローブのモニタを確認・操作するだけで測定できることです。
プローブはワイヤレスかつフリーアングルで直感的な操作が可能なため取り回しがしやすく、大きな製品の内部や下に作業員が潜り込んで計測できます。
それにより定盤上の製品をクレーンで移動させる作業も必要なくなりました。
また以前は測定データをデジカメで撮った写真とともに手作業でパソコンに入力していましたが、WMシリーズは測定時にプローブの手元操作で写真が撮れ、データも同時に保存してくれるため、記録の効率も大幅にアップしました。
デジタルですぐに正確な測定結果がわかることから、人の手による測定精度の問題も解消できました。
コンパクトで持ち運びもカンタン
離れた建屋のさまざまな場所で活用
当社では今、主に複雑な形状の鋳鋼品の粗加工の前と後に、WMシリーズを用いて測定をおこなっています。
工場は作業工程ごとに建屋が分かれていますが、WMシリーズはコンパクトで持ち運びも便利なので、建屋間を移動させるのも容易です。
固定式三次元測定機と違い、小型カメラを三脚に設置するだけで測定することができるのでいろんな場所で使っています。
現在は2人の作業員がWMシリーズで計測をおこなっていますが、今後は研修などを通じて社内で扱えるスタッフを増やしていき、さらなる作業効率と製品の品質向上を図っていきたいですね。
これまで測定が困難で、計算による予測でしか数値が出せなかった箇所が、実際の計測に基づいて精度を確認できるようになり、会社として製品の信頼性を高めることができています。
また設置や操作も簡単で、測定も感覚的に理解でき、三次元測定機に慣れていないスタッフでも扱いやすいと感じています。
まだすべての機能は使いこなせていませんが、キーエンスのサポートに聞けばすぐにアドバイスをくれるので、これからさらに活用していきたいと思います。
1904年に創業で今年120周年を迎える米子製鋼は、発電、鉄鋼、建機、造船など世界のインフラ産業を支える鋳鋼品のメーカーです。
長い歴史で培った製法にもとづき製鋼から機械加工、品質検査まで一連のものづくりを自社一貫でカバー。
国内外の重要インフラ系設備への安定した素形材供給をおこなっています。
- この事例に記述した数字・内容は事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。