塗布装置の種類

ものづくりにおける塗布(塗工)は、被塗材(ワーク、基材)や塗工材料(接着剤、コーティング剤など)、塗工目的(接着、表面処理・機能付与など)の条件に合った塗布装置(塗工機、コータ)を選択します。
ここでは塗布に用いられる下記の装置や各方式について解説していきます。
- ロールコータ複数のローラーで構成され、シートやフィルムへの塗工に適します。多様な方式でさまざまな膜厚に対応します。
- 塗装ロボット自動車の車体塗装やコーティングが、代表的です。多軸ロボットやステージ制御が高度化しています。
- スプレーコータ一般的に、パネルやガラスといった枚葉の表面に対するスプレー塗布に用いられます。
- スピンコータ回転遠心力で均一な薄膜を得る装置です。半導体ウェハや光学媒体などに利用される代表的な塗布装置です。
- ディスペンサ自動塗布の高度化で、接着剤やシール材のビード状塗布、微少量接着剤やクリームはんだの精密塗布を実現します。
- インクジェットコータ高精細オンデマンド印刷技術の応用です。製版不要で、デジタルデータから即座に精密パターン塗布が可能です。
- スクリーン印刷対象物の材質や表面、形状の自由度が高く、高精細なスクリーンマスクで精密パターン塗布にも対応します。