鋼板のテーラードブランク溶接時の形状測定

車体製造に用いられるテーラードブランク工法において、繋ぎ目溶接ビードに開口欠陥(ピット・ピンホール)・溶け落ち・アンダーカット・アンダーフィル・クラック・開先残存などの不良が生じていないか全数・全長検査します。

従来の課題

溶接部分は変色するため、エリアカメラでは条件出しが困難でした。また、画像のコントラストが低くなるため、目立ったピンホールなどは確認できても、詳細な凹凸は判別できませんでした。
ビードの形状不良の見逃しは、不良品流出の原因となります。しかし、目視検査を併せて実施する場合、検査工程・工数の増加が課題となりました。

従来のエリアカメラ

解決

光断切断方式のインラインプロファイル測定器を用いることで、凹凸の深さ・高さ・形状を高速かつ正確に測定します。さらに3次元画像処理によってビード形状の詳細な検査が実現します。
また、ブルーレーザの採用により、赤熱鋼板からの輻射光の影響を受けないため、溶接ロボットのトーチに追随した、溶接直後のビード検査も可能です。溶接の強度品質維持や歩留まり向上を実現します。

3次元画像処理

選定のポイント

“動いているワークも測定可能”なプロファイル測定器「LJ-X8000シリーズ」は、
自動全数検査のさまざまな課題を3次元検査で解決します。
詳細はカタログをダウンロードしてご覧ください。