2章 測定前の準備

測定前におこなう準備や、基本的な調整について説明します。

測定前準備の流れ

データ取得・測定

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Step 1

システムの起動

スタンド、コントローラ、測定部および制御用パソコンの電源をONにします。

測定部の電源は測定開始60分以上前にONにします。

Ref-Symbol1.png「システムの起動」

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Step 2

VL-800 Seriesアプリケーションの起動

[VL-800 Seriesアプリケーション]を起動します。

Ref-Symbol1.png「VL-800 Seriesアプリケーションの起動」

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Step 3

測定対象物のセッティング

データ取得および測定する測定対象物をステージに載せます。

Ref-Symbol1.png「測定対象物のセッティング」

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Step 4

データ取得位置の調整

画面上に表示されるステージ制御ウィンドウで、測定対象物がデータ取得位置にくるように調整します。

Ref-Symbol1.png「4章 新規データの取得」

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Step 5

データ取得・測定

VL-800 Seriesアプリケーションで、測定対象物のデータ取得および測定をおこないます。

Ref-Symbol1.png「4章 新規データの取得」

起動と終了

システムの起動

  1. コントローラの主電源がONになっていないときは、コントローラ後面のメイン電源スイッチをONにします。

Starting_up1.png

Point_J.png

コントローラ前面のPowerLEDが橙色に点灯しているときは、すでに主電源がONになっています。後面のメイン電源スイッチを操作する必要はありません。

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  1. ステージ部の主電源がONになっていないときは、ステージ部後面のメイン電源スイッチをONにします。

Starting_up2.png

  1. 測定部右側面のPowerボタンをONにします。

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PowerLEDが青色に点灯します。また、コントローラのPowerLEDも青色に点灯します。

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測定部右側面のPowerボタンは、測定開始の60分以上前にONにしてください。

内部の温度を安定させて、初期ドリフトによる測定値の誤差発生を防ぐためには、60分以上の与熱時間が必要です。

  1. 制御用パソコンの電源をONにします。

Starting_up4.png

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測定部より制御用パソコンの電源を先にONにしても問題はありませんが、制御用パソコンが測定部を認識して通信できるようになるまで、数十秒程度の時間がかかります。

システムの終了

  1. Windowsを終了します。

制御用パソコンの電源がOFFになります。

  1. 測定部右側面のPowerボタンを長押しします。

Shutdown1.png

  1. ステージ部後面のメイン電源スイッチをOFFにします。

Starting_up2.png

  1. コントローラ後面のメイン電源スイッチをOFFにします。

Starting_up1.png

Reference_J.png

コントローラの主電源は、操作が終了するたびにOFFにする必要はありません。長時間使用しないときや、移動のときは、コントローラ後面のメイン電源スイッチをOFFにしてください。

VL-800 Seriesアプリケーションの起動

  1. システムを起動します。

Ref-Symbol1.png「システムの起動」

  1. デスクトップの[VL-800 Seriesアプリケーション]アイコンをダブルクリックするか、またはWindowsのタスクバーで[スタート]ボタン→[KEYENCE VL-800]→[VL-800 Seriesアプリケーション]の順にクリックします。

VL-800 Seriesアプリケーションが起動し、メインウィンドウが表示されます。

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測定対象物のセッティング

  1. データを取得する測定対象物をステージ上に載せます。

PlacingObject.png

NOTICE_J_4C.png

ステージに載せることができる測定対象物の高さは200mmまでです。

質量は、VL-850/VL-830ともに50kgまでです。

回転ステージの傾斜台を傾斜させて、測定対象物を置くこともできます。

PlacingObjectUsingTiltTable.png

傾斜台のつまみを指で引き上げると、角度を調整できます。

傾斜台は、15°、30°、および45°の3段階で角度を調整できます。

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  1. 測定対象物の大きさによって、遮光カーテンを上下させます。

    VL-850の場合

測定対象物がφ500mm以下の場合は、遮光カーテンを下げます。

Setting_VL550_Curtain_Down.png

測定対象物がφ500mm以上の場合は、遮光カーテンを上げ、サイドに取り付けられたマグネットに固定します。

Setting_VL550_Curtain_Up_out.png

測定対象物が遮光カーテンに当たる場合は、遮光カーテンを内側のマグネットに固定することもできます。

Setting_VL550_Curtain_Up_in.png

VL-830の場合

測定対象物がφ300mm以下の場合は、遮光カーテンを下げます。

Setting_VL530_Curtain_Down.png

測定対象物がφ300mm以上の場合は、遮光カーテンを上げ、外側のマグネットと内側のマグネットに固定します。

Setting_VL530_Curtain_Up_in.png