ここでは、[計測]メニューで計測できる機能のうち、平面計測について説明します。
平面計測では、画像上に任意の計測ライン(直線・円・角度)を指定して、その距離や角度などを計測します。
[計測]メニューから[平面計測]を選択するか、ツールバーの[平面計測]ボタンをクリックすると、平面計測ウィンドウが表示されます。
平面計測時のメインウィンドウの名称と機能について説明します。
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名称 |
説明 |
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(1) |
計測一覧 |
画像上に配置したプロファイルと要素の一覧、および計測結果の一覧を表示します。 |
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(2) |
画像表示領域 |
測定データを基準面に垂直な方向から見た2D画像が表示されます。この画像上で計測線(計測ツール)を設定します。画像の表示種別や倍率の変更も可能です。
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(3) |
平面計測ツール |
各種の計測線(直線・円など)を引くためのボタンなどが配置されています。 |
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(4) |
3D画像表示領域 |
3D画像が表示されます。画像を回転させることができます。 |
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(5) |
ステータスバー |
画像表示領域に置いたマウスポインターのX、Y座標、およびRGB値が表示されます。 |
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(6) |
計測基準を編集 |
断面比較計測の基準を編集するボタンが配置されています。 |
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計測結果一覧では、画像上に配置したプロファイルと要素の一覧、および計測結果の一覧を表示します。
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名称 |
説明 |
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(1) |
要素一覧 |
測定対象物に指定した要素を表示します。 チェックボックスをOFFにすると、3D画像表示領域の要素が非表示になります。 |
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(2) |
計測名一覧 |
設定した計測名を表示します。 |
計測をおこなうために、[平面計測]タブを表示します。
- 計測データを開きます。
- [計測]メニューから[平面計測]を選択します。または、ツールバーの[3D解析]タブの[平面計測]ボタンをクリックします。
[基準面設定]画面が表示されます。
- 基準面を設定します。
平面計測ウィンドウに表示された画像上の計測位置に、計測ラインを設定します。計測ラインを設定すると、計測位置の計測値が表示されます。
- 必要に応じて、平面計測ツールで[補助ツール]タブを選択し、目的のボタンをクリックして画像上に要素を配置します。
計測ラインは、点や線などの「要素」から構成されています。[補助ツール1]タブまたは[補助ツール2]タブのボタンを使用して、これらの要素をあらかじめ計測位置に配置しておくと、製図に近いイメージで正確かつ効率的に計測ラインを引くことができます。
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タブ名 |
ツール名 |
参照先 |
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補助ツール1 |
点 |
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線 |
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線分 |
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円 |
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円弧 |
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平行線 |
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特定角 |
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中点 |
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交点 |
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結合線 |
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結合円 |
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中線 |
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垂基線 |
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補助ツール2 |
高さ最大 |
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高さ最小 |
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幾何要素ツール |
点 |
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線 |
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円 |
- 平面計測ツールの[計測ツール]タブで目的のボタンをクリックし、画像上に計測ラインを引きます。
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タブ名 |
ツール名 |
参照先 |
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計測ツール |
2点指定 |
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垂基線 |
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平行線 |
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直線間 |
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直径 |
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半径 |
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円心間 |
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角度 |
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点高さ |
画像上に計測ラインを引くと、計測ラインの傍に計測値が表示されます。
計測値は、計測ラインを一度置いて確定した後は、そのラインを動かすとリアルタイムに更新されるため、計測値を確認しながら計測ラインを置くことができます。
また、計測一覧に計測名が表示されます。
ここでは計測ツールで配置した要素(計測結果を含む)の編集/削除について説明します。
選択
以下のいずれかの操作をおこなうと、要素またはラベルを選択できます。
- プロファイル表示領域で目的の要素をクリックする
- 計測一覧で目的の要素を選択する
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計測一覧で要素を選択すると、画像表示領域の要素がハイライト表示されます。 |
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画像表示領域でCtrlキーまたはShiftキーを押しながらクリックすると、複数の要素を同時に選択できます。 |
サイズ変更/移動
サイズの変更/ 移動方法については、
「計測ツール」を参照してください。
名前の変更
初期状態では、計測ツールのツール名称に、1から始まる通番を追加した名前が付きます。たとえば、[線- 線]で設定した1つ目の計測結果は[線-線1]となります。
以下のいずれかの操作をおこなうと、計測結果の名前を変更できます。
- 計測一覧で要素を選択し、右クリックメニューから[名前の変更]を選択する
- 計測一覧で要素を選択し、F2キーを押す
削除
以下のいずれかの操作をおこなうと、要素を削除できます。
- 画像表示領域または計測一覧で要素を選択し、右クリックメニューから[削除]を選択する
- 計測一覧で要素を選択し、Deleteキーを押す
[表示]ボックスをクリックすると、画像表示領域に表示する画像の表示種別を切り替えることができます。
- テクスチャ
測定データのテクスチャ画像を表示します。
- 高さ
測定データの高さデータを表示します。
画像表示領域に表示する画像の表示倍率を設定できます。
プロファイル計測の計測結果をレポートやExcelファイルへ出力することができます。
レポート出力
別ウィンドウに定型のレポート形式で出力します。
Excelファイル出力
Excelに表示する画像と計測値一覧を出力します。
計測結果の統計処理やExcelでのグラフ作成にはこちらの機能を使用します。
CSV保存
計測結果をCSV形式のファイルに出力します。
CSV形式で保存したデータは、Microsoft Excelなどの表計算ソフトで読み込むことができます。
画像保存
表示している計測タブに表示されている計測画面(画像表示領域)を画像データとして出力します。
印刷
計測結果を印刷できます。
平面計測ツールでは、各種ツールのボタンをクリックして、さまざまな計測ラインを設定します。ツールのボタンをクリックすると、ツールが選択されます。この状態で画像表示領域をクリックすると、そのツールの要素を配置することができます。要素の配置が完了すると、ツールの選択状態は解除されます。
計測ラインを引くと、特定区間の「距離」や「角度」を計測できます。
要素の基本的な考え方は、プロファイルツールと同様です。詳細については、
「要素(プロファイルツール)の考え方」を参照してください。
[計測ツール]タブでは基準面に投影した形状を測定することができます。
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任意に指定した2点間の距離を計測します。 |
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任意の点から基準線への垂線の長さを計測します。 |
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基準線と、任意の平行線との間の距離を計測します。 |
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基準線と任意の直線(直線を定義する2点の中点)との間の距離を計測します。 |
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任意に指定した3点を通る円の直径を計測します。 |
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任意に指定した3点を通る円の半径を計測します。 |
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任意に指定した2つの円の中心間距離を計測します。 |
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任意に指定した2直線の交わる角度を計測します。 |
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任意に指定した基準面からの点の高さを計測します。 |
- [エッジ自動抽出]チェックボックス
ONにすると、マウスでクリックした場所の周囲から自動的にエッジが抽出されます。
エッジの抽出方法をドロップダウンボックスから選択します。
[点高さ]以外の測定時に有効な機能です。
- [多点入力]チェックボックス
ONにすると複数の点から最小二乗法で図形を決定します。
[2点間]と[点高さ]以外の測定時に有効な機能です。
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基準線と任意の直線(直線を定義する2点の中点)との間の距離を計測します。 |
配置時に再利用できる要素
直線、点、線分
配置後に再利用できる要素
直線(基準線、任意の直線)
- [直線間]ボタンをクリックします。
- 任意の1点目をクリックし、マウスポインターを移動します。
マウスポインターを移動すると、線分が表示されます。
- 任意の2点目をクリックします。
指定した2点を通過する直線(基準線)が配置されます。
- 任意の3点目と4点目をクリックします。
指定した2点を通過する直線が配置され、基準線と2点の中点の間を結ぶ計測値が表示されます。
- 計測値を表示させたい位置でクリックします。
計測値の表示位置が確定します。
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任意に指定した3点を通る円の直径を計測します。 |
配置時に再利用できる要素
点、円
配置後に再利用できる要素
点(円の中心点)、円
- [直径]ボタンをクリックします。
- 任意の1点目をクリックします。
クリックした点に×印が付きます。
- 任意の2点目をクリックし、マウスポインターを移動します。
クリックした2点目に×印が付きます。
マウスポインターを移動すると、それに合わせて円が拡大・縮小します。
- 任意の3点目をクリックします。
3点を結ぶ円形の計測ラインが配置されます。
計測値(円の直径)がマウスポインターに追従し、計測ツール/結果一覧に表示されます。
- 計測値を表示させたい位置でクリックします。
計測値の表示位置が確定します。
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任意に指定した3点を通る円の半径を計測します。 |
配置時に再利用できる要素
点、円
配置後に再利用できる要素
点(円の中心点)、円
- [半径]ボタンをクリックします。
- 任意の1点目をクリックします。
クリックした点に×印が付きます。
- 任意の2点目をクリックし、マウスポインターを移動します。
クリックした2点目に×印が付きます。
マウスポインターを移動すると、それに合わせて円が拡大・縮小します。
- 任意の3点目をクリックします。
3点を結ぶ円形の計測ラインが配置されます。
計測値(円の半径)がマウスポインターに追従し、計測ツール/結果一覧に表示されます。
- 計測値を表示させたい位置でクリックします。
計測値の表示位置が確定します。
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任意に指定した2つの円の中心間距離を計測します。 |
配置時に再利用できる要素
点、円
配置後に再利用できる要素
点(円の中心点)、円
- [円心間]ボタンをクリックします。
- 計測したい2つの円のうち、一方の円周上を3点クリックします。
3点を結ぶ円形の計測ラインが配置されます。
- もう1つの円形の計測ラインが配置され、2つの円の中心(起点と終点)を結ぶ直線が配置されます。
計測値がマウスポインターに追従し、計測ツール/結果一覧に表示されます。
- 計測値を表示させたい位置でクリックします。
計測値の表示位置が確定します。
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任意に指定した2直線の交わる角度を計測します。 |
配置時に再利用できる要素
点、線、線分
配置後に再利用できる要素
直線
- [角度]ボタンをクリックします。
- 角を構成する1本目の直線上の2点(1点目と2点目)をクリックします。
1本目の直線が配置されます。
- もう1つの直線上の2点(3点目と4点目)をクリックします。
指定した2つの直線が交差する点を頂点とする角度が表示されます。
- 計測値を表示させたい位置でクリックします。
計測値の表示位置が確定します。
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任意に指定した基準面からの点の高さを計測します。 |
配置時に再利用できる要素
点
配置後に再利用できる要素
点
- [点高さ]ボタンをクリックします。
- 任意の点をクリックします。
クリックした点に×印が付きます。
計測値がマウスポインターに追従し、計測ツール/結果一覧に表示されます。
- 計測値を表示させたい位置でクリックします。
計測値の表示位置が確定します。
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点高さの計測は、要素配置後もツールの選択状態が続き、連続して要素を配置することができます。 |
補助ツールの役割、使用できる補助ツールの種類はプロファイル線と同様です。
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任意の1点を指定します。 |
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任意の2点を通過する直線を指定します。 |
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任意に指定した2点間を結ぶ線分を指定します。 |
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任意の3点を通過する円を指定します。 |
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任意の3点を通過する円弧を指定します。 |
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任意の2点を通過する直線に平行な直線を指定します。 |
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任意の2点を通過する直線に指定した度で交わる直線を指定します。[数値指定]チェックボックスをONにした場合に選択できます。 |
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点と点の中点を指定します。 |
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2直線、直線と円、2円の交点を指定します。 |
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複数の直線を結合した直線を指定します。 |
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複数の円を結合した円を指定します。 |
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2直線や線と点、2点の中線を指定します。 |
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任意の2点を通過する直線の垂線を指定します。 |
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指定した区間の中で、高さ方向に最大の点を指定します。 |
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指定した区間の中で、高さ方向に最小の点を指定します。 |
- [エッジ自動抽出]チェックボックス
ONにすると、マウスでクリックした場所の周囲から自動的にエッジが抽出されます。
エッジの抽出方法をドロップダウンボックスから選択します。
[点]、[線]、[線分]、[円]、[円弧]の測定時に有効な機能です。
- [多点入力]チェックボックス
ONにすると複数の点から最小二乗法で図形を決定します。
[線]、[線分]、[円]の測定時に有効な機能です。
- [数値指定]チェックボックス
ONにすると、数値を指定して図形を決定します。
[円]、[平行線]、[特定角]の測定時に有効な機能です。
幾何要素の役割、使用できる幾何要素の種類はプロファイル線と同様です。