その他のインク関連法令

法令を遵守するために、該当する有害物質を規定値を正しく理解する必要があります。
ここでは、RoHS指令とPRTR法についてご説明します。

RoHS指令

RoHS指令とは、電気機器の処分・リサイクル時に、人や環境に対して悪影響を与えないよう有害物質の含有を制限することを目的とした規制です。該当する有害物質を規定値以上含有している場合、EU加盟国では販売さえできません。
軍事や宇宙用の一部の製品はRoHS指令の対象から除外されますが、ほとんどの電気機器がRoHS規制の対象となります。
鉛・水銀・カドミウム・六価クロムなど、現在使用が制限されている有害物質は6種類あります。さらに、2019年7月には新たに4物質が追加され、対象となる有害物質は合計で10種類になります。

現時点で使用が制限される有害物質は6種類あります。
それぞれの物質には許容される濃度に上限が設けられています。

物質名 規制濃度上限値
0.1%(1000 ppm以下)
水銀 0.1%(1000 ppm以下)
カドミウム 0.01%(100 ppm以下)
六価クロム 0.1%(1000 ppm以下)
ポリブロモビフェニル 0.1%(1000 ppm以下)
ポリブロモジフェニルエーテル 0.1%(1000 ppm以下)

また、さらに2019年7月22日には上記の6物質に加えて、以下の4物質が追加されます。

物質名 規制濃度上限値
フタル酸ジ-2-エチルへキシル 0.1%(1000 ppm以下)
フタル酸ブチルベンジ 0.1%(1000 ppm以下)
フタル酸ジ-n-ブチル 0.1%(1000 ppm以下)
フタル酸ジイソブチル 0.1%(1000 ppm以下)

※ カテゴリ8、9(医療用機器、監視制御装置)の規制開始は2021年7月22日

RoHS指令では、これらの物質がすべての構成部材で規定値範囲内であることが求められ、産業用インクジェットプリンタで印字したインクも対象となります。

六価クロムの誤検出問題

  • 六価クロムの誤検出問題
  • 最近特に問題となっているのは、六価クロムの誤検出です。RoHS指令で規制されている物質の中で、六価クロムだけが価数による管理を求められています。そのため、六価クロムの検出難易度は高く、誤検出によって対応を迫られるケースが続発しているのです。

    RoHS指令に対応するためには、クロムフリーインクがおすすめです。クロムフリーインクは染料に鉄を利用することでクロム非含有を実現しました。六価クロムを誤検出する心配がなく、RoHS指令に対応した製品への印字に最適です。 具体的な事例やクロムフリーインクについては、以下の資料でご確認ください。

PRTR法

PRTR法(Pollutant Release and Transfer Register:化学物質排出移動量届出制度)とは、有害性のある化学物質がどのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかのデータを把握し集計し、公表しなくてはいけない法律です。
標準インクのMK-10には、PRTR法第一種指定化学物質である三価クロム化合物を含有しますが、製品(インク)質量中の含有量が1%未満のため非該当となります。

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