現在、複数部門でKIを運用し、青果取引のデータを分析しています。
データ内容は、その日の青果物の入荷数量、取扱高、キロ単価などです。データは販売、仕入を終えた時点で入力し、蓄積したデータは30分間隔で集計処理を行なっています。つまりKI上のデータは常に「直近のデータ(遅いときでも30分前)」となります。
卸売業では瞬時の判断が重要になります。日次データを見ているだけでは事後確認の域を出ませんが、30分単位で更新されるデータなら意思決定を直接支援できます。
卸売の現場では、販売価格が決まってから、仕入価格の交渉が始まることも、珍しくありません。この時点のデータや状況を早期に把握することで、適切な仕入価格の判断が可能になります。
市場の業務が終わり、すべてのデータが固まる昼の12時半すぎに、毎日グループミーティングをおこなっています。担当者・品目・販売先ごとの結果などを見て、今後の対策を協議します。
KIでまずその日の概況を表示し、さらに詳しく把握したいときは要因ツリー機能により、販売、仕入に関するデータを、当日、前日まで、月単位などの時間軸により、入荷数量、取扱金額、キロ単価などの観点で集計表示できます。
たとえば「きゅうり」で500万円の売上があったとして、その際、販売先ごとにデータを一覧にすることも可能です。そのデータを見て、どこが弱いのか、それを補うために販売方法をどう変えていくべきかなどを、15分のミーティングで話し合います。