(大場氏) 私は2019年にナック建築コンサルティング事業部長に再任しました。まず社内を観察したところ、現状、足りないのはデータ分析であるとすぐわかりました。逆にいうと、データ分析を徹底すれば、まだ成長できる。社内には大いに伸び代があるとも感じました。特に商品価格について、上方改定の余地はまだ十分あると考えました。
その後、前職と大学院を通じ体得した統計知識、そして使い慣れた分析システム(SPSS)を駆使し、各種データを綿密に検討した上、ここまでなら大丈夫という、価格改定幅をデータを元に正当性を客観的に算出し、価格改定の意思決定に至りました。
この価格改定を、売上そして利益の向上に繋げるには、顧客との接触や営業対応など、営業現場にも精緻なデータ分析を持ち込む必要があります。価格を上げて販売量が減ったのでは、年商も利益も結局、成長しないからです。この「現場へのデータ分析の導入」を模索していた時、出会ったのがKIでした。
導入目的が「現場での活用」である以上、そのツールは、現場の誰もが使える、簡単でわかりやすいものである必要があります。KIをはじめて知ったとき、使い勝手は洗練されており、申し分なく使いやすい、これなら現場で使いこなしていけると感じました。
また「キーエンス製のツールであることの説得力」も重要でした。営業担当者は、キーエンスの高い利益率のことを、良く知っています。なぜそこまで成果の出る営業ができるのか、興味・関心を持っている。そしてKIは、そのキーエンスが自社の手法を反映させて作ったデータ分析のツールであるということから、「使ってみたい」と自然に関心を持ってくれます。営業現場で活用するにはKIが最適であると考え、導入を決定しました。