従来の営業会議は、全国から出張して一か所に集まって実施していましたが、今はオンライン会議が主流です。実はオンライン会議では、Excelの小さい画面よりKIのグラフや要因ツリーのほうが使い勝手がよい。遠隔地からでも全体を視覚的に理解できます。
149拠点のゴルフ場のデータを一覧化するとき、紙やExcelより圧倒的にKIの方が見やすい。紙ならば最大A3に印刷したとしても、そこに全149ゴルフ場のデータがびっしり書かれているわけで、字が小さく、非常に読みにくい。
一方、KIならまず要因ツリーを使って、まず全国ゴルフ場、それからプルダウンして東日本、西日本、さらにエリアごとに追っていき、最後は個別のゴルフ場のデータを見る。これが1つの画面でできます。この方が全体傾向の理解と個別詳細の把握、その両方が楽にかつ正確にこなせます。
会議資料をExcelからKIに切り替えるとき、当初は懸念、抵抗感の声がありましたが、会議で実際に画面を見せたところ、案外すんなり受け入れられました。
クレーム管理についても同様で、たとえば10人のうち3人からクレームがあったとして、それが具体的にどういうクレーム内容だったのか上層部に聞かれたときでも、KIなら、その3人をクリックするだけで実際のコメント内容が出てきます。では「クレームでない好評の意見はどうなのか」と聞かれたときも、同じようにただちにピンポイント表示できます。
従来はすべてのコメントを印刷し、まとめて渡し、その上でこちらがいいコメント、こちらが悪いコメントのように手でより分けて示していました。そのころから見れば随分と進歩しているという実感があります。
会議の場だけでなく、たとえば「今月の数字がしまったから、データを作っておいて」など依頼されたときも、まず「わかりました」と答え、翌日には「できました」と提出できます。このスピード感には驚きの反応がありました。
いまKIは本社だけでなく、ゴルフ場の現場でも活用が浸透してきました。たとえば北海道のゴルフ場では、従来は、道内からの来場者という軸で調査していたのを、現在は市区町村ごと男女ごとの構成比まで細分化してデータ分析し、その結果をもとにどの市区町村に注力していくべきか模索しています。データ自体は各ゴルフ場にすでに蓄積されており、それが数値化、可視化していけるのが大きいですね。
本部からゴルフ場の現場への提案も、これまでは経験や勘に頼って立案していたところを、今は数値にもとづき提案できます。やはり数字を出した方が説明するときの納得度が高く、現場にすぐ動いてもらえます。
また数字を使うことで、若いスタッフが先輩社員に説明、提案するとき、客観的に受け止められやすくなるという効果も出ています。
KIも導入当初は、使いこなせているのは数名程度でしたが、今は20名以上が、業務中にKIの画面をPCで見ており、かなり社内に浸透してきたと実感しています。