除電器(イオナイザ)の基本性能とは
工業用の除電器(イオナイザ)は、数多く存在します。そのなかで、まず評価の基準となるのが、「基本性能」です。
除電器(イオナイザ)における「基本性能」とは、一般的に「除電速度」「イオンバランス」、そして「メンテナンス性」で評価することができます。
除電速度
「除電速度」とは、どれだけ速く、短時間で静電気を除去することができるか、その性能を指します。製造現場では、稼働中のラインのタクトタイムに影響を与えないよう、スピーディに除電する必要があります。除電にかかる時間が短いほど、性能が高いとされます。
イオンバランス
「イオンバランス」とは、帯電していない状態、つまり極性が±0Vに近い状態を指し、いかにその状態まで静電気を除去できるか、また、除去した状態を維持できるか、その精度を示します。
つまり、イオンバランスを0V近くまで除電できるものほど除電精度、つまり性能が高いとされます。
メンテナンス性
製造現場において、除電性能の低下によるトラブル発生、それによるタクトタイムの低下・ライン停止・不良品流出は、大きな損失となります。そこで、除電速度や精度をいかに維持できるかが重要なポイントとなります。
性能を長時間維持できるか、つまり省メンテナンス性に優れているかも除電器(イオナイザ)の基本性能として欠かせません。