電子機器・装置の誤作動
近年、電子機器はめざましい進歩を遂げています。電子機器に使用される電子部品もますます精密になり、それによって静電気の放電を要因とするエラーや機器の停止、意図しない動作などのトラブルも増えています。
誤作動のメカニズム
静電気の放電が起きているところには電磁ノイズが発生しています。この電磁ノイズが誤作動の原因となります。
装置を制御しているPLCや、微小な電流・電圧で作動している機器(電子天秤、ウエイトチェッカー、金属探知機など)は、電磁ノイズの影響を受けることがあると言われています。
誤作動への対策
電子機器や装置の誤作動は、静電気の量が問題なのではなく、放電するときに発生する電磁ノイズが要因です。つまり静電気の放電を防止し、電磁ノイズを発生させないようにすることが重要です。
具体的には、アースや除電器(イオナイザ)を使用して対策します。
例えば図のような缶の製造ラインでは、帯電した缶が放電し、その際の電磁ノイズによって装置が停止するという不具合が起こりえます。
このような誤作動の対策には、除電器(イオナイザ)が用いられます。除電器(イオナイザ)は製品に触れることなく静電気をなくすことができるので、既存の生産ラインに追加設置することも容易です。