レーザー溶接に使うレーザーの種類

レーザー光は、気体・固体・液体を媒質として取り出すことができます。
そのうち、レーザー溶接に使用するレーザーは、気体または固体からを取り出します。
このことから、レーザー溶接に使うレーザーは、大きく「気体レーザー」と「固体レーザー」にわけることができます。

気体レーザーは、炭酸ガスなどの気体を使って光を取り出します(例:CO2[炭酸ガス])。
固体レーザーはイットリウム、アルミニウムおよびガーネットといった鉱石を使い、YAGレーザーがその代表です。

さらに、近年では光ファイバ自身がレーザーを発振する「ファイバレーザー」、YAGレーザーを発展させた「ディスクレーザー」や「半導体レーザー」などによる溶接も普及しています。

レーザー溶接に使用するレーザー
波長 発振形態
気体 CO2レーザー
  • 10.6μm
  • CW
  • パルス
TEA-CO2
  • ガス圧依存
  • パルス
固体 YAGレーザー
  • 1064nm
  • CW
  • パルス
YVO4
  • 1064nm
  • パルス
ファイバ Ybファイバ
  • 975nm
  • CW
  • Qスイッチ
  • 超短パルス
半導体 LD(Laser Diode)レーザー
  • 1070nm
  • CW
  • パルス

CW:連続発振(Continuous Wave Operation)
パルス:パルス発振

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