当社ではKIを使って、全国771店舗でのゲーム機の活用状況など各種データを分析し、顧客満足向上、機会損失の最小化、売り上げ最大化、人員配置の最適化を目指しています。
活用例としては「クレーンゲーム機の最適配置分析」「ゲーム機の新たな評価軸の創出」「機会損失の防止」「週次集計の高速化」「顧客満足のダッシュボード表示」「生産性向上の分析」などがあります。
まず「クレーンゲーム機の最適配置分析」。最近はクレーンゲームを大型店だけでなく、戦略的小型店を含め各店舗に積極展開しています。クレーンゲーム機は、大型のぬいぐるみを取るもの、小さなお菓子や雑貨、キャラクター商品を取るものなど種類が多様ですが、どんな店舗にどの種類のクレーンゲーム機を配置するのが最も効果的か、AFE(機械学習)機能を通じ、ある種の「勝ちパターン」を見出しています。
たとえば当社は同一イオン内に「モーリーファンタジー」と「クレーンゲーム専門の戦略的小型店(無人店舗)」の2店舗を出店している場合があります。このときモーリーファンタジーから戦略的小型店までの距離が、近ければ売り上げが良く、遠いと悪くなること、また戦略的小型店がモーリーファンタジーと同じ階にある方が、違う階にあるより売り上げが良くなることなどが、AFEを使うことで判明しました。
この理由はおそらくモーリーファンタジーから近い方が、スタッフが巡回しやすく、ぬいぐるみなど景品の入れ替えが頻繁に行われるからと推察されます。クレーンゲームの場合、ぬいぐるみが獲得された後に補充されていない場合、スタッフがすみやかに見つけて補充しないと、お客様が「なんだ、ゲームができないじゃないか」と不満を抱きながら帰ってしまわれます。こうした顧客不満足と、それによる機会損失を最小化するよう、ゲーム機は極力、巡回しやすい「近い場所」に設置する、これもひとつの勝ちパターンといえます。






