KI導入前は数値集計に関する業務で月間3名、220時間を要していました。これが導入後は90時間に低減されました。またこの他の効率化分を含めれば時短の全体量は300時間に及ぶと試算しています。
価格設定においても、かつては経験や勘に頼る場面が多くありましたが、現在は可視化されたデータをもとに、「この基準を超えたら見直す」といった客観的な判断基準をもって対応できるようになりました。その結果、既存の駐車場では、駐車件数・稼働率・客単価などがいずれも過去最高水準を記録しています。
また、以前は月次の集計が締まってからようやく気づいていた変化を、今では日次で把握できるようになり、現場の動きや対応サイクルも目に見えてスピードアップしました。
ダッシュボード上では、エンドユーザーからの問い合わせや未精算での退場などもアラート形式で確認できます。精算機メーカやコールセンターなどからも同様の情報は取得可能ですが、現場単位での閲覧にとどまり、全体を俯瞰することはできません。KIでそれらの情報を集約・可視化することで、「昨日こういうことが起きた。では今日はこう対応しよう」といった迅速な判断・対応が可能になりました。
社員が一つのダッシュボードを共有すること、それが共通の視点、共通の指標につながっています。ダッシュボードを見ることはすでに社員の日常になっています。この認識の共通化こそが、社員の具体的な行動変化や、業績に直結するものと感じています。