株式会社グローバルトラストネットワークス

株式会社グローバルトラストネットワークス 外国人共生事業本部 保証事業部 グローバル保証企画部 部長 中村 大輔氏、マネージャー 吉田 大輔氏に、KIを導入した経緯とその効果について詳しく聞きました。

「KIの現場活用を通じて、営業の意思決定スピードが早まりました」

「KIの現場活用を通じて、
営業の意思決定スピードが早まりました」

株式会社グローバルトラストネットワークス

株式会社グローバルトラストネットワークスは、日本在住の外国人に向けて、お部屋探し、家賃保証、就職、保険、ローン、携帯電話など生活全般をサポートするサービスを提供している企業です。顧客の出身国は、中国、韓国、ベトナムなど100か国を超え、社員の7割も外国籍というグローバルな企業です。

創業 2006年7月
資本金 10億円
年商 50億円
従業員数 464名

※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数で記述しています。

活用状況・課題・効果

活用状況

  • ・留学生など日本在住の外国人向けに家賃保証など各種サービスを提供しており、そのデータ分析にKIを活用
  • ・現場社員の定性的で感覚的な事象を、データ分析によって裏付けをとる

導入前の課題

  • ・社内に散在しているデータを一括把握する「データの可視化」を目的に、KIを導入

KIへの評価、導入効果

  • ・KIは事業部内で「データ分析」の代名詞となっている
  • ・営業会議の前に各営業担当者が担当エリアの状況をデータで具体的にとらえられるようになり、意思決定のスピードが向上した
  • ・取材対応など広報の現場でも、KIでスピーディーに事業の状況を把握し、正確かつ具体的なアピールができるようになった
  • ・直感的な操作性、役立つテンプレートを高く評価している

外国人向け家賃保証事業のデータ分析に、KIを活用

グローバルトラストネットワークスではKIをどのように活用していますか?

グローバルトラストネットワークスでは日本で暮らす外国人向けに、家賃保証など生活をサポートする各種サービスを提供しています。

KIは、主にこの家賃保証事業のデータ分析で活用しています。

留学生を対象顧客とする場合、主な営業先は留学生が学ぶ学校となります。データ分析を通じて、たとえば、いまどの国からの留学生が増えているのか、動向を把握することができれば、その国の留学生が多く学んでいる学校を選び重点的に営業するなどの施策につなげられます。

家賃保証サービスは全国展開しており、地域ごとの顧客動向、実績、KPIを多角的に把握する必要があります。近年、首都圏では中国、韓国のほか、ネパールやベトナムから来日する方も増えてきており、同じ傾向は地方都市にも波及しつつあります。そうした動向を、データを介して把握します。地方の大家さんで、外国籍の方を自分の物件に受け入れることに戸惑いを感じる方に説明するときにも、こうした客観的なデータが役立ちます。

顧客が入居している物件の入居、退去、継続の数値をどう的確に把握していくか、長年、模索していましたが、これについてはKIに搭載されているテンプレートのうち、月次の累計を追うサブスクリプション事業用のテンプレートを転用することで、解決できそうです。

毎月の営業会議でも、KIを積極的に活用しています。以前は各担当者が作成したExcelを元に議論していましたが、今は会議の場で直接KIを使いながら議論を掘り下げています。会議の場でKIが現場社員の目に触れることにより、KIへの「慣れ」が進んできたように思います。

「データの可視化」を最重視してKIを導入

KIを導入した経緯を教えてください。

以前からデータ分析の強化が課題となっていた中、一時はSalesforce上で動くアプリケーションなども選択肢にあがりましたが、協議の結果、現状の最優先課題は、社内に散在しているデータを一括把握する「データの可視化」であるという結論に達し、あらためて各製品を比較検討しました。

KIは、社員にとって使いやすそうな印象がありました。またキーエンス自身のデータ分析の経験をもとにつくられた製品であること、よってサポートも実経験に基づいた現実的な内容であると期待できたことも非常に魅力でした。

導入にあたっては、まず既存のデータをKIに取り込み、それをKI内部で整理、クレンジングしました。この工程はワークフロー機能を一度組んでしまえば、その後は自動でおこなうことができます。

現場感覚をデータで検証していく

KI導入後にどんな変化がありましたか?

特に営業部門で「データドリブン」という考え方が根付いてきたように感じます。たとえば、現場社員から「こんなことが多い」「こんな声が多い」のような定性的な話が出たときでも、「じゃあデータ見てみようよ」と話が進みます。

これは現場社員の感覚を否定しているのではなく、むしろ逆で、現場の感覚を糸口に、課題や商機を発見しようとする動きです。その社員がヒアリングしたのがたとえ2社で、そこで聞いた話だけをもとに「こんな声が多い」と言っていたのだとしても、その2社の先に同様の声が大量に隠されている可能性は決して否定できません。その可能性を、データ分析を通じて検証していきます。

まず基軸事業である家賃保証でデータ分析の手法を確立し、次いでそれを他部門に広めていきたいですね。すでに他部門でも、BI的な視点でデータをどう分析するか、そのためのデータの前処理はどうあるべきか、そもそもデータをどういう形で持つべきか、そこから見直していこうという意識が高まってきています。

この他の導入効果として、導入効果の一つに「意思決定の速度が大きく向上した」ことがあげられます。

営業施策の意思決定スピードが早くなった

「意思決定の速度が向上した」とは具体的には?

営業の予算に対して実績の進捗が遅れている場合など、KI導入前は毎月の営業会議の中で原因について議論して、次の営業会議までに対策を検討、実施して振り返るというサイクルになっていました。

KI導入後は、会議前に各担当者がKIで数字を確認し、課題のある指標をあらかじめ把握できるようになったので、課題をより的確に捉えて会議に臨めるようになりました。

会議参加者が具体的なデータに基づいた共通認識をもって議論できるため、一度の会議内で課題の深掘りから次の打ち手の決定までスピーディーに進めることができるようになり、意思決定のスピードが早まったと感じています。

データ = KIの定着

KI導入により、事業部内ではさまざまなデータを見ることが定着してきたと感じています。

先に挙げた営業会議の例にとどまらず、何かデータを見たいときに「それってKIだとどうなっている?」というような会話が交わされています。事業部内では「データがある場所 = KI」という意識が定着しました。今や「KI」は「データ分析」の代名詞といえます。

またKIは広報でも役立っています。当社は、外国人向けサービス市場を開拓した企業として、社長が業界誌などのインタビューを受けることが珍しくないのですが、その際に市場概況や事業展望を具体的なデータで伝えるためにKIが活躍しています。事前準備が短時間で効率的におこなえることはもちろん、インタビューの内容によって急遽準備していないデータが必要になった場合でも、事業に関するデータを網羅的にKIでカバーしているので瞬時に対応できます。

ここまでKIが定着した理由の一つは、直観的な操作性にあると思います。

BIツールに期待する機能として、社内に散在する形式の異なるデータを取り込み、加工して一つの分析用データとして扱う、ということがあると思います。

KIではワークフローという機能でこの作業をおこないますが、データを加工する工程が視覚的にとらえやすく、後から処理を追加するような場合もさかのぼってどこに手を加えるべきかが把握しやすいので、分析用データを組み立てたり改善したりという作業がストレスなくおこなえます。

また、業界別や用途別に分類された豊富なテンプレートがあることで、新しく何か分析しようと思ったときに0から手探りで作成しなくても手軽に分析を作成できるので、とても助かっています。

KIはとにかく使っていて楽しいですね。仕事の中で1番楽しい時間といっても過言ではありません。「こういうことをしたい」と思いついたことが、最短のプロセスで実現できるのは快感です。

KIはBIにはじめて触れるような企業に向いている

KIのサポートへの評価をお聞かせください。

サポートはとても的確です。ざっくりと「こんなことがしたい」と投げかけると「ではこのテンプレートだとどうですか」というように、こちらがやりたいことを最大限汲み取り、解決へ導こうという姿勢を常に感じます。

こちらの要望を深掘りし、さまざまな角度から提案いただきながら、ゴールへの道筋を一緒に見つけてくれます。

KIはどんな企業に向いていると思いますか?

KIは、製品としての良さ、いい意味で複雑すぎないシンプルさ、そしてサポート体制の手厚さから、BIやデータ分析にはじめて触れるような企業が導入するのに最適なツールだと思います。

Excelなどの表計算アプリケーションでさまざまな分析をおこなっている企業は多いと思いますが、もっと複雑なことがしたいとか、データの量が増えてきてExcelでは限界だと感じているなら次のステップとしてKIはおすすめできます。

まずはピボットテーブルの延長のような感覚でマトリックスでデータを集計して、気になる項目に対していろいろと軸を変えながら要因分析ツリーを眺めるだけでも、きっと見えてくるものがあると思います。

その後はサポートと相談し、テンプレートも使いながら次第に「やりたいこと」を実現していけばよいと思います。

今後の展望

今後の展望をお聞かせください。

今後は事業間をまたぐ形でデータを管理、活用していきたいですね。当社は複数の事業を展開していますが、対象となる顧客は日本で暮らす外国籍の方で共通しています。

創業から蓄積してきた50万件を超えるデータは、当社にとってとても重要な資産です。

この資産を事業間で横断的に活用することで、今後も拡大が見込まれる在留外国人市場においてより良いサービスを迅速に市場に提供し、企業理念である「外国人が日本に来てよかったをカタチに」をより多くの人に実感してもらえる世界を実現したいですね。

株式会社グローバルトラストネットワークス

株式会社グローバルトラストネットワークス

「KIの現場活用を通じて、営業の意思決定スピードが早まりました」

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