株式会社ニッセン

株式会社ニッセン セールス本部 本部長 坂井 敦史氏、セールス本部 顧客開発チーム マネージャー 藤谷 健氏、ネット企画部 部長 武田 泰幸氏、ネット企画部サイト設計チーム マネージャー 中野 慎也氏、サイト設計チーム 有光 絵美氏、ネット企画部 サイト企画チーム 廣野 美穂氏に、KIを導入した経緯とその効果について詳しく聞きました。

「データサイエンティストを、ひとり雇うと考えて、KIを導入しました」

株式会社ニッセンについて

株式会社ニッセンは日本を代表する通販会社の一つです。「カタログのニッセン」として親しまれていましたが、近年はECにも積極的に進出しています。

※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数で記述しています。

サイズ特化衣料のECに注力

ニッセンのEC事業の概況を教えてください。

ニッセンのECは、「ニッセンオンライン」という⼀つの⼤きなサイトの中に、「個別のブランド(ECサイト)」を持つ形で運営しています。ニッセンオンライン⾃体は、20年以上前、1995年に開設しています。⾐料品を中⼼とした生活雑貨を販売しており、主要顧客層はカタログと同じく40代⼥性を中⼼に、20代から60,70代までと、幅広いお客様を対象としています。

最近は年齢層というより、むしろ「⼥性のお客様のサイズでのお困りごと」、つまり「路⾯店では⾃分にぴったり合うサイズの洋服が買えない」というお悩みに応える形でサイトを展開しています。具体的には、⼤きいサイズの⼥性向け⾐料通販の「スマイルランド」、⾝⻑168〜178cmの⻑⾝の⼥性向け「スラットジール」、⾝⻑152cm前後の⼩柄な⼥性向け「プッチージョ」、ひとりひとりの体型に合わせたインナーブランド「⼗⼈⼗適」などをニッセンオンラインの中で展開しています。

いずれのブランドでもお客様ひとりひとりの思いやお悩みに寄り添い、決して⼀般論で割り切ることなく、お客様のお気持ちをよく想像し、「私のことをわかってくれている!」と皆様に思っていただけるよう、細⼼の注意を払う必要があるといえます。すでにオンラインでの売り上げは、ニッセン全体の7割を占めています。ECサイトは弊社の重点事業のひとつです。

KIの⽤途

ニッセンでは現在、KIをどう活⽤していますか。

KIは「ニッセンオンライン」全体の改善に活⽤しています。たとえば、サイト内のさまざまなコンテンツの出し分け。この際、顧客の属性・セグメント・商品など、異なる仮設に基づいて2つのコンテンツを出し分けるA/Bテストもおこないます。コンテンツAでは、こんな属性、セグメントのお客様が、このように反応した、⼀⽅、コンテンツBでは、反応はこのように変わった、などサイト内での顧客の反応データ・⾏動データを集め、それをKIの機械学習を使って分析していきます。その分析結果を次の仮説・検証につなげ、よりお客様の使いやすい、ニーズに沿ったサイトに改善していく、こうしたPDCAをKIを使って回していくわけです。これ以外にも、サイトの改善ではさまざまな場⾯でデータ分析が必要になります。その都度、KIを使ってスピーディに課題を分析していきます。

導⼊前の課題

KI導⼊前の課題について教えてください。

最⼤の課題は「分析の⼩回りが利かない、遅い」ということでした。通販ではデータ分析が⾮常に重要になります。弊社にもデータ分析の専⾨部署があり、従来、私たちセールス部⾨がデータ分析を必要とするときは、その部⾨に依頼していました。しかし、この⽅法だとどうしても話が重くなって、⼩回りが利きません。分析を依頼するには「どんな分析がしたいのか」を事前に明確に⾔語化する必要がありますが、試⾏錯誤の段階では、「何がやりたいのか」を明確にすることさえ難しい場合もあります。また他部署に頼む⽅法の場合、何か分析を依頼しても、結果が出るまでにどうしても時間がかかってしまいます。

データ分析は正確性が重要ですが、やはりECビジネスでは、もっとスピーディに試⾏錯誤を進めたい。無駄打ちも含め、もっと⼩回りを利かせて何でも試してみたい。極端に⾔えば、電卓をパチパチっと叩くぐらいの感覚で、気軽にデータ分析をしたい、そしてPDCAをもっと⾼速に回していきたい。そんな思いがありました。

KI導⼊の経緯

KI導⼊の経緯を教えてください。

KIについては、弊社のとある社員がセミナーを通じてキーエンスの⽅と知り合い、それが縁で、発売前の開発段階から興味を持っていました。そして、いよいよ発売ということになり、デモを⾒たのですが、やはり予想以上に良かった。まず「直観的に簡単に使えそう」な点に魅⼒を感じました。実際、過去には鳴り物⼊りで導⼊したにも関わらず、操作が難しすぎて、結局ほとんど使われないまま終わったというツールもありました。しかし、KIは⾮常に使いやすく、これなら現場スタッフの皆が、末永く「仕事の道具」として使っていけそうに思えました。

その他、「膨⼤なデータを⼀気に処理できる」「⼈間では思いつかない仮説が⾒つかりそう」という点も魅⼒的でした。私たちはデータ分析の専⾨家ではありませんが、KIを⻑く使い続けていけば、⾼度な分析が、気軽にできる、⾃然と⾃分たちにもデータ分析や機械学習のノウハウ・知⾒が染みこんでくる、そんな期待も持てました。

費⽤については決して安価なものではないものの、「データサイエンティストひとりを雇った」と考えれば、合理的に解釈できます。要は使いこなしてPDCAをどんどん回していければよいわけです。部⾨内で協議し、「KIを導⼊し、使いこなしていこう」ということで意⾒がまとまりました。

キーエンスのサポートへの評価

導⼊段階でのKIへの評価をお聞かせください。

使い始めてからは、サポートの⼿厚さを実感しています。いくら操作が簡単といっても、やろうとしていることは「⾼度なデータ分析」なので、本当に⾃分たちにできるかどうか、導⼊前には若⼲の不安がありました。特に導⼊直後の⽴ち上がり期から、⾃⼒で⾶⾏できるようになるまでの「離陸の期間」は、わからないことが多く、最もサポートが必要になる時期といえます。こちらからもキーエンスのデータサイエンティストの⽅々には積極的に質問していきましたが、どんな内容に対しても常に的確なサポートがありました。たとえボヤッとした質問をしても、いつも解像度の⾼い回答がレスポンスよく返ってきます。おかげでスムーズに導⼊できました。

またツールの機能追加についても、こちらから「こんな機能が欲しい」と要望を出したところ、その機能がすでに開発計画に⼊っていて、次バージョンでは追加されることになっていた、と驚いたこともあったほどで、⾮常にスピード感を感じます。

現段階ではKIはセールス部⾨だけで活⽤していますが、将来的には商品企画など他部⾨でも活⽤していければと考えています。ニッセンは引き続き、お客様に選ばれる通販会社であり続けるべく、さらにデータを積極活⽤していく所存です。キーエンスにはそれら取り組みを優れた技術・製品・サポートを通じて、継続的に⽀援いただくことを希望いたします。今後ともよろしくお願いします。

※この画像はイメージです。

株式会社ニッセン

「データサイエンティストを、ひとり雇うと考えて、KIを導入しました」

3分でわかる「KI商品紹介資料」

KI(データ分析ソフトウェア)の商品概要、特長、活用事例などをまとめた資料です。

無料データ活用ウェビナー/セミナー

過去累計60,000人以上が参加!
ビジネスのデータ活用に関するお役立ち情報や、 キーエンスのノウハウを幅広くご提供。ぜひお申し込みください。