柴田陶器株式会社

岐⾩県の陶器の⾥、瑞浪市で⻑年にわたり陶器樹脂製造・販売を続けてきた柴⽥陶器 ⼩倉 隆晴⽒、⼩⽊曽 正明⽒に、KIを導⼊した⽬的と経緯について詳しく聞きました。

「楽天、ヤフーショップ、Amazon、自社サイトのデータをKIを使って分析していきます」

柴田陶器株式会社について

柴⽥陶器は岐⾩県 瑞浪市を本拠とする陶器樹脂製造・販売の⽼舗です。

従業員数 9名

※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数で記述しています。

柴⽥陶器について

柴⽥陶器と美濃焼について教えてください。

柴⽥陶器は、岐⾩県・愛知県にまたがる、豊かな⼟に恵まれた通称「東濃」と呼ばれる⼀帯で、昭和23年の創業以来、丹念に陶器製造、仕⼊れ販売を続けてきました。東濃で陶器製造が盛んなのは、⼟岐市、多治⾒市、瑞浪市、可児市の四市ですが、弊社は瑞浪市で営業しています。
美濃焼は、古くは平安時代に作られた須恵器(すえき)にさかのぼります。16世紀には織⽥信⻑の経済政策に基づき、瀬⼾近辺の陶⼯技術者が東農に移り住み、以後、⼤窯が多く築かれました。桃⼭時代には志野焼をはじめとする「美濃桃⼭陶」が焼かれ、陶器の⼀段産地となりました。江⼾時代には、窯の技術改良が進み、窯業はさらに発展、ついに磁器の⽣産も始まりました。現在も東濃地⽅は和⾷器、洋⾷器を多く⽣産する⼤窯業地、⽇本有数の陶磁器⽣産拠点となっております。
弊社は昭和23年に瑞浪市⼟岐町にて創業、1964年には絵付け⽤トンネルキルンを設定、1970年に製造加⼯販売を本格的に提供するメーカーとなりました。そして1982年にはUSAフロリダ・ディズニーワールド・ジャパンパビリオンに出展。そして1988年にはニューセラミック事業部を設⽴し、その5年後には環境関連製品の開発をスタート。翌1996年にはガラス商品の輸⼊まで業務を拡⼤し、2009年にはEC事業部、今年2019年には樹脂事業部を設⽴し、今に到ります。ひとつひとつ丁寧に焼き上げた⾷器は、おかげさまで好評を博しています。素材へのこだわりとお客様へのまごころを柱に、多彩な⽤途でご利⽤いただける陶器を幅広く提供しています。

⾃社ネットショップのデータ分析にKIを活⽤

柴⽥陶器のデータ分析の⽬的、狙いを教えてください。

⼤きくは、ネットショップのデータ分析、施策分析が⽬的です。
弊社は昭和23年の創業以来、みなさまの⽣活で使うお⽫やお茶碗を丹念に作りつづけてきましたが、近年は陶器業界全体がやや低迷気味であり、その影響は弊社にも及んでいます。
「いいものを作っていれば、いつかはわかってもらえる」という考え⽅ではもう⽴ちゆかない。
従来は、問屋への卸しやOEM引き受けを通じて販売してきましたが、それに加え、やはり⾃前の販路を確⽴したい。直接、お客様に向きあい、語りかけた上で、ご注⽂をいただきたい。そうした考えのもと、10年前からネットショップを開いています。2009年に楽天に出店し、2012年にはヤフーショップにも開店。⽉商は数百万円ほどです。この年末にはAmazonに出店し、来年初めには⾃社ECサイトも開きます。
それらショップのデータ分析ですが、従来は楽天やヤフーショップから提供されるアクセスデータを、エクセルで分析していました。いや、分析というのは⼤げさで、せいぜい集計していただけに過ぎない。⼤まかな販売データ、アクセスデータを⾒て、「おっ、今⽉はいいな」「ちょっとよくないな」など感じていただけです。
しかし本来、何か⾏動を起こした後は、それがどんな結果を引き起こしたのか、きっちり「測定」をおこない、良い結果であれ悪い結果であれ、その原因が何だったのか内省し、次の改善につなげるのが、あるべき姿です。この測定を重視する姿勢は、特に社⻑が強く持っていました。
その社⻑がある⽇、東京ビッグサイトで開催されていたIT展⽰会に出かけ、帰ってくるやいなや、「キーエンスのKIという、すごくいいツールを⾒つけたんだ」と⾔います。さらに「みんなの意⾒も聞きたい。東京に⾏って、KIのセミナーに参加して、評価してきてくれ。」と。
社⻑がそこまで推すなら、きっと確かな製品だろうと思い、まずは無料のセミナーに参加しました。

さらに緻密な分析を

セミナーの感想はいかがでしたか?

ああ、これなら私にも使えそうだと思いました。私はITはどちらかといえば苦⼿な⽅で、エクセル集計するときも、⼈差し指の「⼀本指打法」で打鍵しています(笑)。だから、あまり難しい製品だと正直、使えない。社⻑もそれを知っていたから、私をセミナーに⾏かせたのでしょう。その視点から⾒ると、KIはよい。ボタンは最⼩限で、余⽩が多くグラフも数字も⼤きくて⾒やすい。これなら私でも⾃⼒で分析できると思いました。
価格も分析する⼈を新たに雇⽤することを考えれば、合理性がある。社⻑も⼈件費換算で考えているようでした。
帰社してから社⻑に「うちでも使えそうなツールだと思います。導⼊しましょう」と伝え、導⼊に到りました。
今後はKIを使って、まずはデータと向き合っていく予定です。おおまかな集計はエクセルでもできます。これからはKIを活⽤して、今まで集計ではでてこなかったような打ち⼿を、考えられるようになっていきたい。現状を数字で把握して、問題を⾒つけて、対策を論理的に、ある程度の根拠をもって、策定していく。そのプロセスが⼤事だと考えます。そうすれば、カンや⽬算だのみを脱却できます。今後、KIを使いこなし、お客様のニーズに沿ったネットショップ運営をおこなっていきたいと思います。

樹脂事業での活⽤

その他、樹脂事業部でもKIを使われる予定だと聞きました。

はい、柴⽥陶器では2019年に樹脂事業部を設⽴しました。私と社⻑はもともと樹脂・セラミック関係の会社の出⾝です。その後、社⻑は柴⽥陶器の社⻑に就任し、現在も柴⽥陶器のほかに複数の企業を経営しています。その流れもあって、2019年より社内で樹脂製品の製造に取り組んでいますが、この製造ラインでもKIを活⽤していく予定です。樹脂製品を製造するときは、複数の種類の樹脂を⼀つの型に流して固めてつくります。このとき当然、流量計など各種メーターを参照して、混合に要する時間、ミキサーの回転スピード、樹脂の温度などを正確に管理していく必要があります。
この製造データは作れば作るほど蓄積されていくものですが、完成品、試作品の品質、状況と、それらデータを突き合わせれば、品質に与える影響要因を予測していくことができる。さらには、各種製造データと品質の相関を解析していけば、どんな場合に⽔準以上の品質が確保でき、どんな場合に品質が要求精度に満たないのかを認識できる。今後は、この製造や品質の統計的な分析にもKIを活⽤していきたいと考えています。
私も社⻑も技術畑の出⾝なので、何かをおこなうとき、計測・解析が重要になることは、肌感覚として認識しております。その感覚は、ECに取り組む時も変わらない。やはり何かしたら、その結果を検証したいし、何かをおこなう前には効果を予測したい。この施策をおこなえば「だいぶ良くなる」ではなく、「これをやったら50%あがる、ここを変えれば60%上がる」というように数値を伴う形で定量的にシミュレーションしたい。だからこそ、今回KIを導⼊したわけです。 柴⽥陶器は引き続きお客様に喜ばれる陶器、⾼品質の樹脂製品を製造していく所存です。キーエンスには、私たちの取り組みを優れた技術、商品を通して後⽅⽀援いただくことを希望します。今後ともよろしくお願いします。

柴田陶器株式会社

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