DataMatrixコードDataMatrix(ECC200)の構成
アライメントパターンとクロックパターン
DataMatrixは、下のようにL字のアライメントパターンと、点線上のクロックパターンを辺の部分に配置し、その中にデータセルが入るという構成になります。
リーダは、このアライメントパターンとクロックパターンを使い、画像処理により位置検出を行ないますので、360°全方向で読み取ることができます。
なお、データセルが24×24セル以上になった場合は、シンボルを分割し、1ブロック24×24セル以上にならないようにすることで、シンボルの歪みに対して非常に強くなります。
シンボルサイズとブロック数
シンボルサイズは10×10~144×144までの24 種類があります。(長方形は6種類)
シンボルサイズが26×26セル以上(データセルでは24×24セル以上)になった場合は、シンボルを分割し、1ブロックのデータセルが24×24セル以上にならないようにすることで、シンボルの歪みに対して非常に強くなります。
シンボルサイズ | ブロック数 | データセル数 |
---|---|---|
10×10 ~ 26×26 |
1 |
8×8 ~ 24×24 |
28×28 ~ 52×52 |
4 |
14×14 ~ 24×24 |
64×64 ~ 104×104 |
16 |
14×14 ~ 24×24 |
120×120 ~ 144×144 |
36 |
18×18 ~ 22×22 |
なお、データセルが24×24セル以上になった場合は、シンボルを分割し、1ブロック24×24セル以上にならないようにすることで、シンボルの歪みに対して非常に強くなります。
クワイエットゾーン
2次元コードの周りの余白の部分をいいます。
特に規定はありませんが、少なくとも1セル以上確保する必要があります。
誤り訂正符号(リードソロモン符号)
DataMatrixの一部が損傷した場合でもデータを損失することなく、復元することができるようにリードソロモン方を用いて生成された符号が付加されます。
データと誤り訂正符号の配置
データと誤り訂正符号を以下のような順番で配置します。
例えば、YSKというデータのDataMatrixを作る場合、誤り訂正符号は、リードソロモン法で計算されたデータ部と誤り訂正符号を連結し、下図のように配置することで、DataMatrixが形成されます。