バーコードプリンタとバーコードラベルバーコードの印字方法

バーコードを印字する方法は様々なものがありますが、その方法によって、長所、短所、印字の品質によるバーコードリーダの読み取りの違いがあります。また、どのような用途で使用するかによっても、印字する方法を選ぶ必要があります。ここでは、印刷やプリンタなど、印字の方法による様々な違いを説明します。

印刷

お菓子や日用雑貨などに付いているバーコード(JAN)や、段ボールのバーコード(物流商品用コード)は、印刷によりバーコードを印字しています。同じ内容のバーコードを大量に作る必要があり、プリンタを使用するとコスト的に高くなるためです。
印刷の方法としては、凸版印刷、オフセット印刷、グラビア印刷など様々ですが、ここでは、それぞれの違いまでは言及せず(印刷は専門の業社に任せることになるため)、バーコードを印刷する際の注意点を何点か説明します。

  • 印刷の場合、通常バーコードの刷色は、パッケージの中で使っている色のどれかを使うことになりますが、使用する色に十分注意しないと、読み取れないバーコードを作ってしまうことになります。下地(スペース及びクワイエットゾーン)の色は、白、赤、黄、橙色など反射率が高い色を、バーの色は、黒、紺、青、緑など反射率が低い色をお使いください。
  • クワイエットゾーン(マージン)を確保するため、クワイエットゾーンの部分には、文字や絵柄を入れてはいけません。
クワイエットゾーンが足りません。
  • 段ボールの場合は、特に刷色には注意が必要です。段ボール自身に色が付いているため、バーの色は、黒、紺、濃青、濃緑、濃茶など反射率が特に低い色を使用してください。

その他、印刷によるバーの太り、細りなど、さまざまな注意点があります。
印刷に関する詳しい規格については、JIS規格書をご確認ください。

  • JIS X507 バーコードシンボル-EAN/UPC-基本仕様
  • JIS X502 物流商品用バーコードシンボル

プリンタによる印字

ドットインパクトプリンタ

伝票や帳票を印字する際によく使用されているプリンタで、コンピュータ用のプリンタとして広く普及しています。
インクリボンをワイヤでたたいて用紙にインクを転写する方式で、用紙を選ばないこと、複写紙にも対応可能なこと、ランニングコストが比較的安価なことなどの利点があります。しかし、インクのにじみなどを起こしやすいため、ナローバー幅が細いバーコードは印字できません。

印字が薄くなると読み取りが非常に悪くなります。

また、ドットインパクトプリンタで印字したバーコードは、インクリボンが古くなると、印字が薄くなり、上図のようにドットとドットのすき間が大きくなってしまうため、読み取りが非常に悪くなります。インクリボンは早めの交換が必要です。

小さいバーコードを作成するために、ナローバーを1ドットで印字する場合もありますが、右図のように、印字が薄くなくてもバーに凹凸ができてしまい、読み取りに影響がでる場合があります。ドットインパクトプリンタでバーコードを印字する場合は、ナローバーの幅を最低でも2ドットで印字していただくことをおすすめします。

ナローバーを1ドットにすると印字に凹凸ができてしまいます。

サーマルプリンタ

サーマルプリンタには、「熱転写プリンタ」と「ダイレクトサーマルプリンタ」の2種類があります。サーマルプリンタについては、「サーマルプリンタの詳細」の項目で詳しく解説します。

熱転写プリンタ
インクリボンのインクをサーマルヘッドにより溶かし、紙面に転写する方式。ナローバー幅が細くても、非常に高精度な印字が可能です。使用環境に応じ用紙の選択が自由(耐熱、耐薬品、耐溶剤用紙など)なこと、ラベル発行までの時間が短く、必要なときに必要な数だけ印字可能なことから、自動ラベル貼り付け機(ラベラー)を使い、製品1個ずつにラベルを貼り付け、製品ごとに管理するような用途で使用されます。バーコー ドによる自動化ラインで多く使用されています。
しかし、インクリボンが必要であるため、ランニングコストが高くなります。
ダイレクトサーマルプリンタ
熱に発色する感熱紙(サーマル紙)を使用し、サーマルヘッドの熱により印字する方式。
インクリボンを使用しないため、プリンタがコンパクトで、ランニングコストも安価であるという利点を持っています。しかし、サーマル紙は熱、湿度に弱く、経時的に変色を起こし易いという欠点があります。よって、現場環境が悪い、長時間使用する場合などには不向きです。

レーザプリンタ

現在、コンピュータ用のプリンタとして、広く普及しています。ページプリンタなどとも呼ばれ、レーザ光線により画像を形成し、そこにトナーを付着させ用紙に転写する方式。特長として、高速印字が可能であり、印字の品質も高いことがあげられます。メカニズムが複雑で用紙の通過経路が長いことから、ライン上で必要なときに1枚だけ印字するような使用方法には適しませんが、一括で大量に作成する場合には有利です。
また、粘着剤付きのラベルへの印字については、レーザプリンタのドラムに粘着剤が付着することもあり、不向きとされています。

FA用インクジェットプリンタ

極小のノズルからインクを噴射させ印字する方式。紙以外にもガラスや金属に印字できるのが特徴。ライン上に流れているワークに直接印字できるため、段ボールなどが搬送される途中でも印字がおこなえます。
ただし、インクを吹き付けて印字するため、印字精度が悪くナローバー幅が細いバーコードの印字には不向きです。ナローバー幅を0.3mm以上で印字しなければ、読み取りに影響する場合があります。また、インクのつまりなどを起こしやすいため、定期メンテナンスを必ずおこなう必要があります。機器は高額ですが、ラベルが不要なため、ランニングコストが安いことも特徴の一つです。

FA用インクジェットプリンタは、当社マーキング事業部におきまして販売しております。
ご使用の予定がある方は当社までご連絡ください。

FA用インクジェットプリンタ

レーザマーカー

薬品や食品の製造年月日や賞味期限の印字、電子部品のロット番号の印字に使用されています。これもFA用インクジェットプリンタと同じく、対象物に直接印字しますので、搬送中のものでも印字が可能です。特徴としては、メンテナンスが全く不要なこと、高品質の印字が可能なこと、ランニングコストがほとんどかからないことです。

レーザマーカーは、当社マーキング事業部におきまして販売いたしております。
ご使用の予定がある方は、当社までご連絡ください。

レーザマーカー

バーコード印刷機能付きラベルプリンタ

ファイルの背表紙ラベル作成などで、ラベルプリンタがよく使用されますが、ラベルプリンタにはバーコード印刷機能を持つものもあります。備品の管理用として、すぐに印刷できて、すぐに貼り付けられるラベルプリンタが非常に便利です。

バーコード印刷機能付きラベルプリンタ

バーコード印刷ソフト

バーコード印刷ソフト

最も簡単にバーコードを印刷する方法としては、バーコード用の印刷ソフトがあります。
このソフトを使い、各種プリンタ(ドットインパクトプリンタ、レーザプリンタなど一般的なパソコン用プリンタ)でバーコードを印字することができます。バーコード付きの品番台帳などを作成する場合に便利です。

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