2次元コードリーダの読み取り原理
2次元コードリーダは、一般的に撮像した画像から2次元コードを抽出しデコード処理をおこないます。このとき撮像した画像は、そのまま撮像した画像(グレー画像)からコードを抽出するための2値化画像に変換する処理をおこないます。この2値化処理した画像で正しくコードが認識できなければ、正しくコード読み取りができません。
①撮像画像 | ②グレー画像 | ③2値化画像 | 結果 | |
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最適な画像 |
読み取り成功 データ取得 |
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明るすぎた画像 |
読み取り失敗 データ取得失敗 |
① LEDより発光した照明光を対象となるコードに当て、CMOSセンサ等を使用して撮像します。
② 撮像した画像を取り込みます。グレー画像となっています。
グレー画像とは… いわゆる「白黒画像」です。白、灰色、黒のなだらかな明るさで表示するため、2値化画像と区別し、画像処理ではこのように呼びます。
③ グレー画像を2値化画像に変換します。
④ コードの規格に従ってデコードをおこないます。得られた情報をRS-232C通信やEthernet通信で出力します。
②図のように、グレー画像でコードがどのように撮像されているかにより、2値化画像が大きく変化してしまうことがわかります。人の目には問題無く認識できる印字状態であっても、2次元コードリーダでは、照明の当たり方、印字ワークの表面状態、カメラの設定条件により、正しく2次元コードが認識できない状態となります。