光電センサの検出方式と特徴
光電センサとは、可視光線、赤外線などの“光”を、投光部から発射し、検出物体によって反射する光や、しゃ光される光量の変化を受光部で検出し出力信号を得るものです。ここでは光電センサの検出方式別に、その特徴について解説します。
透過型
対向する投光・受光器間の光軸を検出物体が遮ることで検出します。
- 検出距離が長い。
- 検出位置精度が高い。
- 不透明体であれば、形状・色・材質に関係なく検出できる。
- レンズの汚れ、ゴミに強い。
回帰反射型
センサから出てリフレクタ(反射板・反射テープなど)から戻ってくる光を検出物体が遮ることで検出します。
- 片側がリフレクタ(反射板・反射テープなど)なので狭いスペースに取り付けられる。
- 配線が簡単で、反射型に比べ長距離検出。
- 光軸合わせが容易。
- 不透明体であれば、形状・色・材質に関係なく検出できる。
拡散反射型
検出物体に光を照射し、検出物体からの反射光を受光して検出します。
- センサ本体だけの取り付けで済み、スペースをとらない。
- 光軸合わせが不要。
- 反射体であれば透明体も検出できる。
- 色判別が可能。
狭視界反射型
検出物体に光をスポット照射し、検出物体からの反射光を受光して検出します。
- 小物検出ができる。
- マーク検出が可能。
- 機械などのすき間から検出できる。
- 検出スポットを視認できる。
限定反射型
投光部と受光部を角度をもった構造にすることにより、それぞれの光軸の交差する限られた領域のみで検出します。
- 背景の影響が少ない。
- 応差距離が短い。
- 小さな凹凸の検出が可能。
距離設定型
検出物体にスポットを照射して、検出物体からの反射光の角度の違いで検出します。
- 反射率の高い背景物の影響を受けない。
- 検出物体の色・材質の反射率が違っても、安定検出が可能。
- 小物体の高精度検出が可能。
光沢度判別用反射型
検出物体にスポットを照射して正反射と拡散反射の差により、光沢度の違いを検出します。
- オンラインでの使用が可能。
- 色の影響を受けない。
- 透明体でも検出できる。