近接センサの分類とタイプによる違い
近接センサは検出コイルとアンプの構造で分類できます。タイプによって特徴が異なるので、最適な近接センサのタイプをわかりやすく解説します。
分類
汎用タイプ
種類 | アンプ内蔵 | アンプ中継 | アンプ分離 |
---|---|---|---|
型式 | EV,EZ | EM | ES |
感度調整 | 無し | 無し | 有り |
ヘッドサイズ | |||
精度 |
アルミ検出タイプ
種類 | アンプ内蔵 |
---|---|
型式 | ED |
鉄の検出 | 可能(詳細は特性図) |
感度調整 | 無し |
分類1
アンプ内蔵型(EV、EZ、ED)
- 電源を入れるだけで使用可。(省配線)
- 感度調整不可
アンプ中継型(EM)
- 電源を入れるだけで使用可。(省配線)
- センサヘッド部、アンプ部ともに小型
- 感度調整不可
アンプ分離型(ES)
- センサヘッド部が小型(ただし、アンプとヘッドの配線が必要)
- アンプ内蔵型に比べ検出距離が長い
- 感度調整トリマで微妙な調整ができ、高精度検出が可能
分類2
シールドタイプ
検出コイルの側面が金属でおおわれているタイプです。金属中に埋め込んで使用することができます。(EM シリーズを除く)
非シールドタイプ
検出コイルの側面が金属でおおわれていないタイプです。シールドタイプに比べて検出距離が長くとれます。しかし、周囲金属の影響を受けやすいため、取り付け場所に注意が必要です。
まとめ
本章では、近接センサの概要から特徴、分類とタイプによる違いまで詳しく紹介してきました。まとめると以下の通りです。
- ・近接センサは、非接触で検出物体が近づいたことを検出するセンサ
- ・汎用タイプとアルミ検出タイプに分類される
- ・検出体は金属のみ
センサにはこの他にもさまざまな種類があり、それらの特徴を知って正しく選定することが大切です。
本章に記載した内容や、他の章でも紹介しているセンサの特徴を1冊にまとめた資料は、下記よりダウンロードしていただけます。ラインナップカタログと併せてご覧ください。