突出公差域とは
形体の突出部に対して適用する公差です。幾何公差が適用される領域について、多くの場合が図面に指示された形体の範囲に限られるのに対し、突出公差域での指示は、指示された形体の相手部品の仮想領域を指示することができます。
突出公差域の明記
組み合わせる相手部品の範囲に対して適用する突出公差域(Projected tolerance area)は、公差記入枠で突出の長さを表す数値に続けてを記入します。
突出公差域の指定例
下図は、「仮想空間にあるΦ28の軸心は、データムAに直角で、かつデータムBから40の位置にあるΦ28の突出し長さ30mm全高においてその軸心はΦ0.5の円筒に入っていなければならない」という指示です。突出部は細い二点鎖線で表します。
この指示により、許容差内なら、部品を確実に組み付けることが可能になります。