導入・メンテナンス効率向上がもたらす収益改善

ユーザーニーズの多様化に対応するために少量多品種生産が増え、設備投資の負担は増大しています。さらに小型化が進むスマートフォンなどの電子デバイスを筆頭に、それらに使用される液晶・半導体・電子部品などは高い精度が求められるので様々な検査機器が必要です。

それらの製造・検査機器のメーカー・モデルを統一することは難しく、なかには汎用性が低いもの、操作方法やメンテナンスが特殊なものもあるのではないでしょうか?結果的に設備在庫が増え、設備投資や在庫管理のコストが増えてしまうことも。そのような無駄な経費を削減するためには、設備の効率的な活用がキーワードになります。では、どのように設備を選定し、利用すれば良いのか?こちらでは、その一つの手法として画像処理システムの活用術をご紹介します。

汎用性の高い画像処理システムで、導入・メンテナンスを効率化

このような心当たりはありませんか?

設備の最適化・最適展開を考えた上で考慮すべきは汎用性と柔軟性です。1台で複数の工程をこなすことができれば設備在庫を減らすことができ、使用方法を都度勉強する必要もないので工数削減にも効果的です。特に検査工程は専用機器が多く、在庫を抱えやすいのではないでしょうか?もし、以下のような項目で1つでも該当するものがあれば改善の余地があります。

  • ・画像処理システムを導入しているが、機能が限定されているので使い道が少ない
  • ・専用の検査機器を使用しているが、機能が追加できないので稼働率が低い
  • ・検査治具を使っているが、製品ごとに用意する必要があるので在庫管理が大変
  • ・検査機器のメーカーがバラバラで、メンテナンスの手間がかかる
  • ・生産工程を設計する際、機器のマッチングを確認する手間がある

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画像処理システム選定における選定基準とは

上述のような項目に該当する場合は、まず検査機器の選定基準を明確にしましょう。機器選定の最適化・最適展開を考えたうえで抑えておくべき画像処理システムのポイントをご紹介します。

対応ロボットメーカーの種類

画像処理システムを選定する際、対応メーカーを必ず確認しましょう。ロボットビジョンでも説明していますが、産業用ロボットはメーカーによってプログラム言語が異なります。キーエンスのロボットビジョンシステムは国内外の16メーカーに対応しているので、複数の産業用ロボットが混在している生産ラインに柔軟に対応します。

ロボット接続設定画面

接続できる画像センサのバリエーション

画像処理による検査では、対象物に合わせて画像センサを使い分ける必要があります。液晶などの検査であれば細部まで検査できる高画素数の画像センサ、幅の広い板材の外観検査であれば広範囲の検査に向いているラインスキャンカメラ、濃淡情報だけでは判断が難しい検査であれば高さが検知できる3次元カメラなど、検査内容に応じて最適な画像センサを選定する必要があります。

キーエンスの画像処理システム「XG-Xシリーズ」や「CV-Xシリーズ」であれば、22種類(31~2100万画素)のエリアカメラと3種類のラインスキャンカメラ、2種類の3次元カメラから自由に画像センサを選定可能。シーンに合わせて最適な画像センサを選ぶことができ、幅広い検査に1台で対応できます。

XG-Xシリーズ

異なる画像センサの混在使用

従来の画像処理システムは画像センサの混在使用ができませんでした。キーエンスのXG-Xシリーズは22種類のエリアカメラと3種類のラインスキャンカメラ、2種類の3次元カメラから最大4種類まで混在使用が可能です。例えば円柱のワークを検査する際、側面はラインスキャンカメラで360度全周を1枚の画像として取り込み、端面はエリアカメラで取り込むといった使い方ができます。このように異なる画像センサを組み合わせることでタクトアップとコストダウンが同時に実現可能です。

マルチカメラシステム

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導入・メンテナンス効率向上がもたらす収益改善例

汎用性の高いキーエンスの画像処理システムを導入することで、検査機器の最適化・最適展開が実現できます。その効果を簡易的に試算できる計算式をご紹介。画像処理システム導入を検討中の方は、ぜひお試しください。

収益改善試算

現行機の能力不足による新規購入台数 × 購入単価 + 在庫機種数 × 購入単価 + 教育費 = 収益改善効果

【①】台 × 【②】万円 + 【③】種 × 【④】万円 + 【⑤】万円 = 【  】万円の経費削減

収益改善算出シート

① 現行機の能力不足による新規購入台数 :
② ①の購入単価 : 万円
③ 在庫機種数 :
④ ②の購入単価 : 万円
⑤ 教育費 : 万円

0万円の経費削減!

数値を入力してください

試算例

新規で画像処理システムを3台導入(購入単価100万円)予定。在庫機種数は3台(購入単価50万円)。新規の画像処理システムを導入するうえで必要になる教育費は20万円と予測。複数の画像処理システムを1台に集約できた場合の収益改善効果は?

3台 × 100万円 + 3種 × 50万円 + 20万円 = 470万円の経費削減

470万円の収益改善効果!

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まとめ

ここまで、設備の導入やメンテナンスの効率化がもたらす収益改善効果について紹介してきました。
まとめると以下の通りです。

  • 1.少量多品種生産が増え、検査機器などの設備在庫や管理にコストがかかる

  • 2.1台で複数の処理ができる画像処理システムを導入することで、設備在庫の縮小だけではなく操作方法の統一による工数削減が可能

  • 3.画像処理システムの選定には、ロボットや画像センサなど、周辺機器との適合性が重要

本ページに記載した内容の他、収益改善のポイントをまとめた資料「先進の画像処理テクノロジーがもたらす収益改善6つのKEY」は下記よりダウンロードしていただけます。最新の画像処理システムのカタログとあわせてご覧ください。

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