さまざまな企業で行われている省エネの取り組み

省エネやエコ活動は、未来の地球を守る義務です。特に膨大なエネルギーを使って生産活動を行う製造業にとっては重要な課題です。こちらでは、さまざまな企業で行われている省エネの取り組みの一例を紹介します。

省エネ活動01 ビル全体で太陽光発電を行って消費電力を削減

屋上などに太陽光パネルを設置し、自家発電する企業が増えていますが、ビル壁面などにも太陽光パネルを設置して大幅な消費電力削減に取り組んだ企業の事例です。再生可能エネルギーの太陽光を最大限に利用した省エネの取り組みは、電気料金の削減に加え、CO2削減で地球温暖化防止にも貢献します。クリーンエネルギーの活用は、社員にエコ意識が芽生え、ビル壁面という目につく場所に太陽光パネルを設置することで対外的に環境対策に積極的な企業というイメージづくりにも効果的です。

ビル全体で太陽光発電を行って消費電力を削減

省エネ活動02 工業団地全体でコージェネレーションの実施

従来は、照明をLEDに交換したり、効率の良い設備に交換したり、企業・工場単独での省エネ活動が中心でした。しかし、近年では事業者の垣根を超えた省エネへの取り組みに注目が集まっています。例えば、工業団地全体でコージェネレーションシステムを導入し、複数の事業者で電気と熱を利用するという取り組みです。単独では難しくても企業間連携が活発になれば、大規模な省エネ活動が可能になります。

工業団地全体でコージェネレーションの実施

省エネ活動03 企業間連携による共同輸送

製造業にとって輸送コスト削減は大きな課題です。省エネやエコの観点から見てもガソリンで走るトラックによる運送は、化石燃料の枯渇やCO2による地球温暖化につながります。近年では、企業間で連携して輸送を一元化することで、燃料消費やCO2排出量の低減に取り組む動きがあります。そのほかパートナーや取引先と連携し、個別納品ではなく巡回して集荷する「ミルクラン方式」を採用し、輸送の効率化を図り、サプライチェーン全体で燃料資源節約とCO2排出量削減に取り組む企業も増えています。

企業間連携による共同輸送

省エネ活動04 工場・企業間での輪番操業

東日本大震災で電力不足になった2011年には、工場や企業間で計画を立て、電力消費量が多くなる時間帯に交代で休業する「輪番操業」を実施する取り組みが行われました。工場や企業が共同で電力使用に制限を設けることで省エネ・節電効果が生まれます。特に夏期などの電力使用量が増える時間帯に有効で、省エネ法の電気需要の平準化にも効果的です。

工場・企業間での輪番操業

省エネ活動05 水使用量の最小化と廃水管理

製造業では、冷却や洗浄などで多くの水を使用しますが、雨水の活用や廃水のリサイクルを徹底することで、水資源の有効活用を進める企業が増えています。また、廃水を浄化し、きれいな水に戻してから廃水することで、地域の水資源への影響も最小化できます。例えば、センサ類を活用して、冷却や洗浄が不要なときに給水を停止したり、後工程と前工程で同じ水を使用したりするなど、工場でもできることはたくさんあります。

水使用量の最小化と廃水管理

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