設備のIoT化

設備別の省エネ対策例を紹介してきましたが、最終的にはエネルギー使用量や使用量に関連した流量・圧力・温度などを測定し、改善することが省エネ対策の本質です。「省エネの流れ」でもPDCAが大切とお伝えしましたが、各設備で消費したエネルギーを“見える化”することが省エネの第一歩です。しかし、大量のデータを管理し、整理しながら最適な改善策を導き出すことは容易なことではありません。そこで注目を集めているのが「IoT」です。こちらでは、省エネ対策に着目して設備のIoT化を紹介します。

IoTとは

IoTとは、「Internet of Things(モノのインターネット)」の頭文字を取った言葉で、通信機器が組み込まれたモノ同士がインターネットを通じて繋がり合う状態を意味します。モノとは、産業機器や自動車、家電などすべてのモノが対象です。

IoTとは

こちらでは、製造業の省エネにおけるIoTとして説明します。例えば、照明や空調機器の消費電力と稼働時間、工作機器の稼働時間、圧縮空気や油圧の流量や圧力、工業炉の温度と燃料の消費量、コージェネレーションシステムの運用状況と排熱利用の割合など、センサなどの機器をネットワークに接続し、データを収集・活用することで工場全体、さらに離れた場所にある工場の情報を分析することができます。

一元管理でエネルギーを見える化

省エネ対策にIoTを活用すれば、膨大な情報を一元管理できるようになり、今まで見えなかった「エネルギー」の使用状況が把握でき、より具体的な省エネ対策が実施できるようになります。省エネ対策の進捗状況の確認・管理もスムーズになり、効果検証と施策の見直しも簡単になることで、省エネで重要なPCDAサイクルを無駄なく回すことができます。省エネにかける時間を大幅に削減でき、本業である経営やものづくりに注力できることがIoTのメリットです。

IoTについては、以下の関連サイトでも詳しく説明していますのでぜひ併せてご覧ください。キーエンスでは、FA(ファクトリーオートメーション)で培ったセンサ技術に加え、管理数値の見える化に役立つデーロガー、さまざまな機器と接続可能なPLCを用意し、製造業のIoT化をお手伝いしています。

IoT関連サイト

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