省エネのメリット

省エネは、限られた資源を有効活用し、地球温暖化を防止するために個人・企業問わずに課せられた義務です。それだけではなく、省エネを行うことで得られるメリットも多くあります。こちらでは、企業が省エネに取り組むことで得られるメリットについて説明します。

コスト削減

省エネを実施するには、初期投資がかかります。身近なところでは工場内の照明を消費電力の少ないLEDに交換や、エネルギーの使用料を見える化する機器を導入し消費を抑える、などが挙げられます。一見すると導入コストが負担に感じますが、エネルギー消費量が抑えらればランニングコスト削減につながります。省エネによるコスト削減を考えたとき、中長期的なコストを意識して進めることが大切です。

コスト削減

また、省エネを推進する国や地域では、補助金・助成金などの支援を行っているケースもあります。これらの支援を利用することで、初期投資も最小限に抑えることが可能です。

日本国内における事業者向け省エネ支援制度

日本国内では、省エネを実施する事業者向けにさまざまな補助金・助成金などの支援制度があります。こちらで紹介しているものはごく一部ですので、詳しくは経済産業省 資源エネルギー庁や地方自治体でご確認ください。

  • 省エネルギー投資促進に向けた支援補助金
  • 中小企業等に対する省エネルギー診断事業費補助金
  • 省エネルギー設備投資に係る利子補給金助成事業費補助金
  • 貨物輸送事業者と荷主の連携等による運輸部門省エネルギー化推進事業費補助金
  • 革新的な省エネルギー技術の開発促進事業
  • ZEB実証事業(補助金)
  • 無料省エネ診断
  • 無料節電診断
  • 無料講師派遣

企業ブランディング・CSR

CSRとは、「Corporate Social Responsibility」の頭文字を取った言葉で、日本語では「企業の社会的責任」と訳されます。企業が自社の利益のみを追求するのではなく、すべてのステークホルダー(消費者や投資家に加えて社会全体などの利害関係者)を視野に経済・環境・社会などの分野で、社会全体のニーズの変化を捉え、企業の競争力強化や持続的発展とともに経済全体の活性化でよりよい社会づくりを目指す自発的な取り組みです。

企業ブランディング・CSR

省エネ対策は、環境経営の取組内容・成果をホームページ・CSR・環境経営報告書でPRできます。CSRの観点からも企業価値を高めることができ、「あの企業は社会にも貢献している」というイメージアップにもつながります。結果として営業活動や資金調達に効果を発揮します。コスト削減でもお伝えしましたが、省エネ対策は、短期的な視点ではなく、中長期的な視点を持って先行投資として考える必要があります。

設備の寿命を延ばして安定稼働

省エネ対策は、設備を新しくすることだけではありません。例えば、普段から使っていない照明のスイッチをオフにする、節水を心がける、設備のメンテナンスを定期的に行い最適な状態で使用するなど、基本的な行動からはじまります。結果として設備にかかる負担が減り、長寿命化するとった副次的な効果も期待できます。

設備の寿命を延ばして安定稼働

設備寿命を伸ばすという部分に注目すると、

  • 軸受部分にグリス(軸受油)を注入する
  • ギアに潤滑油(ギア油)を注入する
  • 油圧装置の作動油を交換する
  • 冷却水を循環する
  • 油圧管理でフィルタの目詰まりを防ぐ

など、潤滑油・機械油を定期的に注入・交換して負荷を軽減したり、冷却を徹底して装置にかかる負担を減らしたり、今すぐできることはたくさんあります。特に油脂類は使用していると徐々に劣化し、粘度が保てなくなったり、不純物が混ざると本来の性能を発揮できなくなったりします。不純物の混入は、フィルタの目詰まりの原因にもなります。油脂類の劣化や不純物の混入は、普段から油圧を監視しれていれば防ぐことができるので、油圧センサの導入も有効です。

メンテナンスを定期的に実施することで設備にかかる負荷も軽減でき、機械的な損失も減るので消費するエネルギー量も軽減されます。

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