大鵬薬品工業株式会社

大鵬薬品工業株式会社 CXデザイン室 酒井 健太 氏、同室 玉木 紗理奈 氏に、KIを導入した経緯とその効果について詳しく聞きました。

「半期に一度、営業施策を総合分析し、それに応じて施策の方針や営業リソースの投入先、投入量を調整しています」

大鵬薬品工業株式会社について

大鵬薬品工業株式会社は、オンコロジー(がん)領域に強みのある製薬会社です。抗がん剤 などの医療用医薬品以外にも栄養ドリンク『チオビタ』、胃腸薬 『ソルマック』などが広く知ら れています。

創業 1963年
年商 2,205億円
従業員数 2,145名

※いずれも2024年12月31日時点の数字

※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数で記述しています。

活用状況・課題・効果

活用状況

  • AFE(機械学習)機能を使い施策の有効性の予測、検証を実施
  • 目的変数は病院など各施設や医療関係者の状況などを把握する項目
  • 分析は半期に一度おこない、結果に応じて施策方針を変更、調整

KIへの評価

  • 操作が簡単で、機械学習を容易に導入できる
  • データサイエンティストから迅速、的確な回答がある
  • KIサクセスサイト(ユーザーサポートサイト)では操作方法にとどまらず、分析の考え方や社内への周知の方法も学べる

今後の方針

  • 医療関係者への、情報提供の緊急度を数値化していく
  • 要因ツリーやマトリックスの活用を進め、データ分析の民主化をさらに推進

AFE機能を使い、各施策の有効性を事前に予測

大鵬薬品では、KIをどのように活用していますか?

当社では、特にKIのAFE機能を使い、各施策の有効性の事前予測、事後検証をおこなっています。さらに、それら分析結果に基づき、既存の施策を継続するかどうかの可否判定をおこない、限られた営業リソースをどの施策にどれだけ投入するかの意思決定もおこないます。

目的変数としては病院など各施設や医療関係者の状況を把握する項目などがあります。各種数値の昨年対比、属性分析などもおこないます。デジタルによる情報提供も重要な分析項目です。MRが直接提供するコンテンツに加え、デジタルコンテンツに対しても、活用頻度や関心の高い医療関係者に共通する傾向も調べた上、最終的にはこれらコンテンツが目的変数にどの程度、影響を与えたかを調査・分析します。

MR(医薬情報担当者)が医療関係者に、どんな資材を使い、 どのように情報提供しているか、そうした情報も日報から 取得し分析します。さらに医療関係者の皆さまが当社製品 にどれほど関心を持っていただいているかを把握し、その 傾向や志向の変化に注目し、情報提供活動の質の向上に 生かそうとしています。 特に、もとから当社製品への関心が高い医療関係者の方々には、どのような共通点や要望が あるかを分析し、より一層ニーズに合った情報提供を心がけています。

分析結果を、現場に行動指針として伝える

それらの分析結果が、MRの行動にどう影響を与えていくのでしょうか?

これらの分析は半期に一度の頻度でおこない、結果に応じて施策の方針を変更、調整していきます。

たとえばデータ分析を通じ、MRによる情報提供の活動量として、月に2回の訪問まではニーズが高いものの、その回数を超えてもニーズは頭打ち傾向になることがわかったとします。その場合、分析結果にもとづき、訪問回数の目標を月2回としていく、といった形で行動指針を設定しています。

現場には目標をなるべく「月単位」で伝えることを心がけています。「半年で9回」という分析結果が出た場合でも、「月に1.5回」と現場に伝えます。回数に端数が出たとしても、月単位の方が、行動に変換されやすくなります。

こうしたMRの訪問回数はグラフで出力されるので、予定の回数に達しているかどうかなど活動状況が一目でわかり、納得性が高いといえます。

なお分析の結果、元々の方針がやはり正しかった、とわかることもあります。たとえばWEB講演会を実施したとします。その後、MRはただちに聴講者に情報提供し、「詳しい情報は当社WEBサイトにいけば見られます」と案内する。そうすればWEBサイトのアクセスが増えると期待できる。こうした仮説に基づく事後フォローはKI導入前から実施していました。

そしてこの仮説は、KIで分析してもやはりその通りでした。つまり従来の予想、仮説がデータ、数値により裏付けられたことになります。この活動はさらに強化すべきと、MRに自信をもって伝えられます。

必要な医療関係者へ必要な情報を効率良く届ける仕組みの構築

KI導入後の変化を教えてください。

KIを導入して以来、情報提供の効率化が進んでいます。

COVID-19以降、医療関係者に直接会い、話せる機会は激減しました。それだけにMRには精度の高い行動が求められます。

KIにより、情報提供をより必要としている医療関係者を、MRによる調査を介さず絞り込んでいます。

絞り込みにどのような情報を用いているか分かりやすい例でいくと、ある程度の規模の施設に勤務している、自社製品や、同じ疾患で用いられる製品が納入されているなどが参考になります。また、WEB講演会やWEB記事などで特定疾患の情報を積極的に集めている場合、情報提供すべき必要性がさらに高まります。

今後は、リアルタイムでの情報を元に医療関係者への情報提供の緊急度を数値化する方向で分析を進めていきたいと考えています。

データ分析の民主化をさらに推進

KI導入の経緯、KIへの評価を教えてください。

社内では以前から、機械学習によるデータ分析が必要であると認識されていました。そしてKIを知ったのですが、これなら比較的ハードルが低く、機械学習が実現できそうでした。

分析者で互いにデータ分析を共有・参考にすることがありますが、KIなら、他人がやった分析でも、何をしているのか理解しやすく、スムーズにノウハウが共有できます。

キーエンスのデータサイエンティストとは、月次で打ち合わせをしています。相談内容としては、自分たちのデータ分析の考え方、方針が適切かどうか確認したり、あるいは分析結果をどう解釈するべきか協議したりします。

データサイエンティストは、どんな質問をしても、迅速に回答があり、その場で回答できないときも、必ず後から付加価値を加えた回答があり、助かっています。

KIサクセスサイト(ユーザーサポートサイト)もよく活用しています。知りたいことすべてに検索をかけたり、あるいは画面上のタブで選んだりして情報を探します。

KIサクセスサイトでは操作方法だけでなく、分析の考え方そのもの、あるいは分析内容を他部門にどう伝えていくかなど、社内での「立ち回り方」についても学べるのはよいですね。

データに基づいた意思決定、データ分析の重要性が社内で周知されてきました。そのため、現場部門から、こういう課題があるがデータで何とかできないかと相談を受けることが増えてきました。

KIの豊富な機能の活用推進へ

KIはどんな企業に向いていると思いますか。

機械学習を導入したい企業にとっては最適なツールです。まずKIを使い、活用を通じて機械学習のあらましを理解すればよい。専門知識がなくとも、とにかく動かしていけば理解できます。

今後はAFE機能に止まらず要因ツリーやマトリックス機能など、幅広い機能の活用を進めていきたいですね。社内でのデータ分析の民主化をさらに推進していこうと考えています。キーエンスには、優れた技術、製品、サポートを通じて支援いただくことを希望いたします。今後ともよろしくお願いします。

大鵬薬品工業株式会社

「半期に一度、営業施策を総合分析し、それに応じて施策の方針や営業リソースの投入先、投入量を調整しています」

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