社内に「データを重視する文化」が醸成されてきたと実感しています。営業部とマーケティング部がデータに基づき会話する。単に目線が合うだけにとどまらず、何か互いの視座が上がってきた感覚があります。
新商品会議で社員から出てくる意見の質、あるいはマーケティング部が営業部門に説明したあと返ってくるコメントの質、いずれも向上しています。言葉だけで終わらず、何らか少しでも数字を付与する傾向も出てきました。本部長からも「現場担当者の発言内容も少しずつだが変わってきた」という声があがっています。
営業マーケティングの課題への打ち手、それを数字と根拠にもとづいて構築していく。売れ行きが期待値に達しないのはなぜか? 価格なのか? それとも商品自体の問題なのか? 単に商品の良さを十分、伝えきれていないのか、そもそも店頭に並んでいないのではないか。すべての原因を究明するのは困難にしても、まず根本に通ずる状況を把握し、仮説を立てた上で調査を続け、根拠あるPDCAにつなげていく、そんなあり方を推進していきたいですね。
最近では販売店のバイヤーと弊社の営業部員との商談に、マーケティング部員が同席することがあります。その場で話を聞きながら、不明点は手元のPCでKIを使って分析、解明し、その場で具体的な提案につなげることもあります。
こうした流れをもっと当たり前の、日常的な位置づけに落とし込みたい。たとえば本社部門の社員が九州地区に行って現地の担当者と話すとき、全国・店舗全体の話をしても、どこかぼやけてしまい、当事者意識を持つことが難しくなります。そこで、九州の販売店の上位5社の動向は最近こうですよねといったあたりから話を始めると、現地の営業担当者からも「そうそう、そうだよ」と同意が得られる、あるいは「いや、そこはちょっと違っていて」など補足反論があるなりして、生産的な会話が成り立ちます。
現場では単純に、自分たちの活動や施策が販売店のPOSにどう影響しているのか把握したい、知りたいという思いがあります。KIによってPOSデータの背後にある、今まで把握できなかった本質にアプローチできるようになった。景色は一変したと感じています。このことは、キーエンスのデータサイエンティストによる支援が大いに影響しています。大小にかかわらずデータ分析にまつわる相談ごとや悩みごとを親身に対応してくれる、そしてレスポンスも速い。また、我々の業界特有の商流や商材、慣習なども常に学ぼうとする姿勢があり、それを踏まえた上でアドバイスや提案をしてくれるなど、非常に信頼感があります。データサイエンティストとのやり取りや会話をしていること自体が、自分たちの新たな気づきや学び、知見の広がりにつながっていると実感しています。