GS1 DataBarに関する動向・ご提案

GS1 DataBar表示に関する直近の動向

2016年8月30日付けで厚生労働省より、『「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項」の一部改正について 』が3課長連名で通知されました。
以前より、販売包装単位および元梱包装単位での新バーコード(GS1 DataBar:旧称:RSS)の表示が「可能な製造販売業者から順次取り組むこと」とされてきましたが、今回の通知ではこれらの任意表示事項について、新バーコード表示が必須となります。まず新たに規定された表示の必要性と実施時期、そのポイントをまとめました。

改正のポイント

GS1 DataBar表示対象と実施時期
GS1 DataBar表示対象と実施時期
  • 販売包装単位及び元梱包装単位に表示されているJANコードを、2013年9月まではGS1 DataBarと併記する必要があるが、2015年7月以降は、GS1 DataBarのみとし、JANコードを併記してはならないと定められた。
  • これまで任意表示であった内用薬・注射薬・外用薬の販売包装単位及び元梱包装単位に対する有効期限・製造ロット等を含んだ新バーコード表示が義務化。

    2021年4月(ただし、特段の事情があるものについては2023年4月)以降に製造販売業者から出荷されるものに表示しなければならないと定められた。

レーザマーカの課題

カートンへのGS1 DataBar印字には、一般的にレーザマーカが用いられます。
では、従来のレーザマーカをそのまま転用、もしくはラインへ後付けするだけで、運用が可能なのか。製薬業界を例に課題を以下に整理します。

日付・ロット(英数字)印字
  • 処理速度:100個/分以上
  • 連続式コンベア
日付・ロット(英数字)印字
  • 製造タクトDOWN
  • &
  • 導入コストUP
GS1 DataBar印字
  • 処理速度:60個/分
  • 間欠送り
GS1 DataBar印字

コストをかけて間欠送り式に改造しても、打錠機やカートナーなど前工程が高速化した場合、従来のレーザマーカでは対応できなくなります。

参考)インクジェットプリンタの課題

<印字品質>
GS1 DataBarは、読み取れることだけでなく、印字品質(グレード)が求められます。カートンの材質・コーティング状態により「にじむ」可能性もあり、グレードを落とす危険性があります。
<コスト・メンテナンス>
インク・溶剤などのランニングコストが高く、ヘッドクリーニングなど日常のメンテナンスが必要になります。

上記理由により、カートン印字にはレーザマーカが一般的に採用されています。

キーエンスからのご提案

GS1 DataBarの高速移動印字を、新開発アルゴリズムで実現
<特許出願中>

<メリット1>生産性UP

メリット1 生産性UP

従来機種では、GS1 DataBar を品質よく印字するにはカートンを静止させる必要がありました。
「移動⇒停止⇒印字⇒移動⇒停止⇒印字…」の間欠送り式ではさらなる高速化に対応できません。
ML-Zシリーズでは、搬送しながらの印字を可能にすることで、100個/分の処理速度(※)を実現いたしました。

カートン幅150mm、間隔30mmと仮定

<メリット2>導入コストDOWN

メリット2 導入コストDOWN

従来機種では、既存のコンベアが、連続式の場合、間欠送り式に改造する必要がありました。
ML-Zシリーズでは、コンベアの送り方式の改造なしで導入が可能です。

印字見本 移動印字 300mm/秒 移動印字 180mm/秒 静止印字
印字方式 移動印字 移動印字 静止印字
ラインスピード 300mm/秒 180mm/秒
処理個数 100個/分 60個/分 60個/分
読取率 100% 100% 100%
グレード A A A
 

読取率もグレードも静止印字と変わりません。

   

高品質印字の実現

3-Axis制御により高品質印字を実現しています。

全エリアでスポットサイズが均一

全エリアでスポットサイズが均一

移動印字では、エリア全域を使って印字するためエリアの端まで焦点を合わせることが重要です。

従来機種
従来のfθレンズでは、エリアの中心部と端部でスポットサイズが変化してしまうため、高品質なGS1 DataBar は印字できません。
従来機種
ML-Zシリーズ
3-Axis制御により、エリア全域のスポットサイズを均一化させているため、高品質なGS1 DataBar 印字が可能です。
ML-Zシリーズ

42㎜幅で焦点距離の設定が可能

1つのラインでサイズの異なる製品が流れる場合の段取り替え工数と設備コストを大幅に削減します。

従来機種
従来はレーザマーカから印字面までの距離(焦点距離)が固定でした。そのため、サイズの異なる製品へ印字するためには受けジグやジャッキでの焦点合わせが都度必要でした。
従来機種
ジグや高さ調整機構などが必要
ML-Zシリーズ
3-Axis制御により、42㎜幅で焦点距離を任意に設定できます。設定を切り換えるだけで、製品サイズに合わせた焦点距離可変ができ、段取り替え工数削減と設備簡略化を実現します。
ML-Zシリーズ
42mm幅で焦点を可変し印字

移動読取+検証をローコストで実現

キーエンスなら印字~読取~検証までトータルでご提案!メーカーを統一することで、よりローコストな導入と、より安心な運用が可能です。

移動読取と検証をローコストで実現

わずかな焦点のズレにも追従し高品質印字を実現

アナログ出力を受け、対象物までの距離の変化をリアルタイムに測って焦点可変できます。(オプション)

従来機種
焦点距離を可変させる機能がないため、焦点がずれてしまうと印字品質が安定しません。
ML-Zシリーズ
カートンごとのわずかな焦点距離のズレも、変位センサにより補正することができます。安定して、高いグレードのGS1 DataBarが印字可能です。
変位センサによる焦点距離のズレの補正

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