3Dプリンタと金型成形時の注意点
型による成形をおこなう際に起こる問題についても、把握しておきましょう。起こりうる主な不良には、以下のようなものがあります。
- 1 ショートショット
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製品のはしの部分に⽋けが生じている状態。材料の充填が不⾜していたり、押し込む圧力が不⾜しているときに起こる現象です。
- 2 バリ
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ショートショットとは逆に、材料が型からはみ出して余分についている状態。過度な圧力で押し込んだり、型の締まりが悪いときなどに発生します。
- 3 ヒケ
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製品の真ん中部分などにへこみができている状態。これは、成型品が取り出された後で、まだ十分に固化しきっていない内部が冷えるにつれて収縮することに起因しています。
- 4 ウェルドライン
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製品の⼀部にライン状の⽋損が生じている状態。これは、金型内に材料の流れを分岐させるような部分がある場合、それが再び合流する場所で起こる現象です。
- 5 ボイド
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製品の内部に空気の泡が生じている状態。これは、材料に空気が混ざってしまった場合などに起こり、特にレンズなどの透明な製品では避けなければならない不良です。