材料特性（透明樹脂・ゴム）

キーエンスの3Dプリンタは一台で樹脂もゴムも材料を切替えてお使いいただけます。
樹脂はアクリルに少量のウレタンを配合することで、柔らかさを持たせていてネジを締めても割れない靭性があります。カートリッジを切替えればシリコーンゴムも使えます。

靱性があるから割れにくい

これまで光硬化性の樹脂は靱性がないため、少し力が加わると割れてしまいました。キーエンスの3Dプリンタの樹脂はアクリルに少量のウレタンを加えることで、柔らかく靱性があります。組み立ての確認をする際に重要なネジ締めとツメかん合の評価に最適な特性になっています。

材料に適度な透明性があるため、目視で内部を確認できます。シュミレーションの難易度が高い流路の可視化も可能です。異物や気泡の滞留位置の特定などに役立ちます。また、3D-CADに反映できないハーネスの取り回しや、可動部での動きを確認できます。

従来はゴムを試作するには簡易型を起こす必要があり、時間と費用が掛かっていました。アジリスタならアクリル樹脂に加えて、シリコーンゴムの造形も可能です。しっかりとしたゴム特性があり、ギュッと折り曲げても裂けません。ゴムの簡易的な評価にお使いいただけます。

株式会社アルファ製品開発部遠藤氏 「用途の、広がりを期待。」: 以前使用していた3Dプリンタは、モデル材が不透明でしたが、アジリスタは半透明なので、この点で用途の広がりを期待できました。ギヤやレバーが筐体内部でどのように作動するか確認できるようになりました。また、造形物にある程度の強度があるので、実験用の器具や治具も、3Dプリンタで出力できるようになり助かっています。