測定器の種類

1次元レーザ変位計

マルチカラー共焦点方式

投光と受光が同軸になるように配置し、対象物にピントが合った光のみがピンホール上で一点に集光されるように設計。波長ごとに集光位置が異なる光を対象物に照射し、受光スペクトルから最大光量の波長位置を検出することで、対象物の高さを材質・色・傾きの影響を受けずに正確に測定します。 また、光源には赤と緑を同時発光する蛍光体を採用し、広い波長帯域で安定した高輝度発光をすることで、広い測定レンジのどの位置でも光量を確保し、高精度測定を実現しています。

A
近距離
B
中距離
C
長距離
(1) 光源ユニット 全ての波長帯域で安定した強度のマルチカラー光を生成し照射。
(2) 投光時 波長ごとに焦点距離の異なる光を投光。
(3) 受光時 ヘッド内部のピンホールを通過する光は反射位置によって波長が異なる。
最も焦点が合った波長の光だけがピンホールを通過。
(4) 分光器 受光した光を波長ごとに反射する方向を変えてQuad CMOSに照射。
(5) Quad CMOS 波長ごとに方向が変えられた光を、4つの高分解能CMOSで受光し、結像したCMOSの画素の位置情報を用いて高さを測定。

三角測距方式

下図のように、対象物に半導体レーザからレーザ光を照射。対象物から反射した光は、受光レンズで集光され受光素子上に結像します。対象物までの距離が変動すると、集光される反射光の角度が変わり、それに伴って受光素子上に結像する位置が変化します。
この受光素子上の結像位置の変化が対象物の移動量と比例することから、結像位置の変化量を読み取り、対象物の移動量として計測しています。

基準距離の時
距離が近づいた時
距離が遠ざかった時
A
半導体レーザ
B
投光レンズ
C
受光レンズ
D
受光素子

共焦点方式

共焦点と音叉を利用した高精度測定方式

レーザ光は音叉により高速に上下する対物レンズを通り、対象物上で焦点を結びます。その時の反射光はピンホールの位置で一点に集光され受光素子に入光します。入光した瞬間の対物レンズの位置をセンサで測定することで、対象物までの距離を材質・色・傾きの影響を受けず正確に測定します。

対象物上でピントが合わない時
受光した光がピンホールをほとんど通過していません。
対象物上でピントが合った時
受光した光がピンホールを通過しています。
(1)
受光最小
(2)
受光最大
A
半導体レーザ
B
ピンホール
C
受光素子
D
音叉
E
センサ

分光干渉方式

SLD
SLD から出た広波長帯域の光は、ヘッド内部の参照面で一部反射し、透過した光は対象物で正反射してヘッド内に返ります。
光干渉
2つの反射光は互いに干渉し、各波長の干渉光強度は参照面-対象物間の距離によって定まり、波長の整数倍のとき極大となります。
分光解析
干渉光を分光器で波長ごとに分光することにより、波長の光強度分布が得られます。それを波形解析し、対象物までの距離を算出します。

レーザ変位計(1次元)の商品一覧はこちら

測り隊.com トップへ戻る