CHAPTER 1測定機の基礎知識

誤差の種類

長さの誤差は、対象物の真実の値(真値)と測定値の差、または指定した値と測定値の差であり、「誤差=測定値−真の値」で表されます。現実にはどんなに精密に測定しても真の値を求めるのは困難で、測定値には何らかの「不確かさ(あいまいさ)」が含まられるのは避けられません。
誤差は、それを生み出す条件によって大きく3種類に分類することができます。誤差を防ぐためにはそれぞれの条件に配慮する必要があります。

(1)系統誤差

特定の原因によって測定値が偏る誤差。例えば、測定器の個体差による誤差(器差)、温度、測定方法のくせなど。

(2)偶然誤差

測定時の偶然がもたらす誤差。測定器に付着したほこりが原因の誤差などが挙げられます。

(3)過失誤差

測定者の経験不足や誤操作による誤差のこと。

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