CHAPTER 5業務ごとに見る測定

工程内検査

工程内検査の迅速化が効率性向上の決め手
工程内検査
測定機の条件出しを確実に
操作が簡単な機種
検査など管理がしっかり
後工程
後工程

生産の現場においては、工程内の全数保証を実現する上で正確な測定が重要です。
近年は携帯電子デバイスや輸送機の製造が増加する中、高精度な機械加工に対する要求が年々高まっています。製品によっては、従来よりも一桁高いオーダーが求められるようになっていて、検査態勢もそれに合わせたものが必要となっています。
工程内では、決められた仕様のもとで同一の品質のものを作る必要があります。そのため、検査では測定機器の条件出しを確実に行うとともに、製造ラインの稼働時に測定を正しく行うための環境を整えることが欠かせません。

使用される測定機器の例

  • ノギス
  • マイクロメータ
  • ダイヤルゲージ
  • ブロックゲージ
  • 専用治具

測定機器を選ぶポイント

  • 現場のオペレーターが正しく使いこなせるように、操作が簡単な機器が求められます。
  • 検査に時間がかかると、その分、製造ラインの稼働に影響し生産性が下がることから、スピーディかつ正確に測定できる機器を選ぶことが重要です。

測定作業時の注意点

  • 量産の現場では、あらかじめ専用の治具を製作することがあります。長期にわたって使用する場合、治具のすり減り、汚れなどによる誤差に注意する必要があります。定期的に検査を行うとともに、管理方法を決めておくことが欠かせません。
  • ブロックゲージを使用する際、素手で触ることにより熱膨張や汚れの影響が出るため、手袋をはめて取り扱います。また、ブロックゲージはすぐに温度平衡状態にはならないため、温度慣らしが必要です。
  • 工程内の測定データは、品質検査に用いるだけにとどまらず、統計データとして活用することで、測定値のばらつきを明らかにできるほか、その原因を探るきっかけとすることができます。

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