CHAPTER 2測定を行う環境

温度と測定

物体は熱膨張によって体積が変わることから、温度の変動によって長さもまた変わります。そのため、同じ仕様の物体であっても、測定時の温度が異なると長さが異なることになります。また、下記の表の通り、熱膨張の割合は材質によって異なります。

材質と熱膨張係数の例
材質 熱膨張係数×10-6
アルミニウム 23
黄銅 17.5
ポリエチレン 100~200

物体の長さを測定する際には、温度条件への配慮が必要となります。ちなみに、国際標準化機構によって、測定時の「標準温度」は20°Cと決められています。
室温の異なる部屋から測定対象を持ち込んだ際、温度は急には変わらないため、一般的に1時間以上の温度慣らしが必要となります。また、測定時の温度が20°Cではない場合、誤差を計算して補正する必要があります。
熱膨張は測定対象物だけでなく、測定機器でも起こるため、いずれにおいても標準温度を維持しなければなりません。

温度慣らしが必要
測定室

測定対象物

測定対象物

測定器

測定器
室温
20°C

このページのまとめQ&A

Q. 温度変化が測定に与える影響は?

A. 熱膨張により物体や測定器の長さが変化し、測定値に誤差が生じます。

Q. 測定時の標準温度は何度ですか?

A. 国際標準化機構により、標準温度は20°Cと定められています。

Q. 測定対象を別室から持ち込む際の注意点は?

A. 温度慣らしが必要で、一般的に1時間以上かけて室温に合わせます。

Q. 温度が標準値でない場合の対応は?

A. 誤差を計算し、補正を行う必要があります。

Q. 熱膨張は測定対象だけで起こりますか?

A. いいえ、測定機器も膨張するため、両方の温度管理が重要です。

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