CHAPTER 1測定機の基礎知識

アッベの原理

アッベの原理は、寸法を測定する際の精度に関わる原理です。また、測定機器を設計する上で重要な指針となります。その原理とは、「測定精度を高めるためには、測定対象物と測定器具の目盛を測定方向の同一線上に配置しなければならない」というものです。
実際の測定器具に当てはめると、外側マイクロメータの場合、目盛と測定の位置が同一線上にあるのに対して、ノギスは目盛と測定位置が離れていることが分かります。つまり、外側マイクロメータはアッベの原理に従っているのに対して、ノギスは原理に従っていません。そのため、測定の精度は外側マイクロメータの方が高いといえます。

ノギスは「アッベの原理」に従っていない
ノギスは「アッベの原理」に従っていない
マイクロメータは「アッベの原理」に従っている
マイクロメータは「アッベの原理」に従っている
A
目盛りの位置
B
測定の位置

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