検査成績書の作り方
検査成績書とは、図面に要求された寸法・公差に対して実測値を記録し、製品の品質を証明する書類です。客先への提出はもちろん、社内の品質記録・トレーサビリティの基盤にもなります。
本ページでは、検査成績書に記載すべき項目と様式の基本、Excel手作業運用で起きがちな問題、そして測定と同時に成績書ができあがる自動作成の仕組みまでを解説します。

検査成績書に記載する項目
様式は客先指定がなければ自由ですが、次の項目が実務の標準です。
- 基本情報:品名・図番・ロット/製造番号・検査日・検査者
- 検査項目:測定箇所(図面の風船番号と対応)・基準値(呼び寸法)・公差(上限/下限)
- 結果:実測値・合否判定・使用測定器(管理番号)
- 承認:検査責任者の確認欄
ポイントは図面との対応関係です。測定箇所に番号を振り(バルーニング)、図面と成績書を番号で突き合わせられる状態にしておくと、客先の受け入れ側もチェックしやすく、問い合わせが減ります。
手作業運用の3つの限界
多くの現場では、測定値をメモやノートに書き取り、Excelの様式に手入力しています。また、測定値を図面に直接書き込み、その図面を検査記録として製品と一緒に納品する運用も広く見られます。いずれの方法にも、次のような限界があります。
① 転記ミス
測定→書き取り→入力と手を経るたびに、桁・符号・行ズレのリスクが入ります。成績書の数値ミスは、品質そのものより信用を傷つけます。
② 判定ミス
公差との見比べを人が行うと、境界値の判定ブレや見落としが起きます。
③ 工数
測定そのものより書類づくりに時間がかかることがあり、検査員の負担として残業につながるケースもあります。
④ 検索性
図面に手書きした記録は、後から特定のロットや寸法をさかのぼって探すのに手間がかかります。
帳票の電子化ツールで入力・回覧は改善できますが、「測定値を人が書き写す」構造が残る限り、①②は根本的にはなくなりません。
測定と同時に成績書を作る:自動作成という選択肢
書き写す作業をなくす唯一の方法は、測定機が成績書まで出力することです。
画像寸法測定器「IM-Xシリーズ」は、置いて押すだけの測定で全測定結果が自動的に記録され、検査成績書として出力できます。さらに、あらかじめ用意したExcel様式の任意のセルへ測定結果を自動入力できるため、客先指定の帳票をそのまま埋める運用が可能です。転記も清書も発生しません。
自動作成のメリットは工数だけではありません。全数・毎回同じ様式で記録が残るため、ロット間の傾向比較やトレーサビリティの証拠能力が上がります。
測っておけば、後から求められても出せる
検査成績書は「求められてから作る」ものになりがちですが、測定した結果がすべて自動で記録されていれば、後から成績書を作ることもできます。
画像寸法測定器「IM-Xシリーズ」は測定結果が自動で保存されるため、出荷後に取引先から「あのロットの寸法データを出してほしい」と求められた場合でも、記録をさかのぼって成績書として提出できます。
「そのとき成績書を作っていなかったから答えられない」という事態を避けられることは、取引の信頼を支える実務的なメリットです。
運用設計のポイント
様式は客先指定がなければ自由ですが、次の項目が実務の標準です。
- 様式は「客先提出用」と「社内記録用」を分けない:同じデータから出力を分ける設計にすると、二重管理がなくなります。
- 判定基準はプログラムに持たせる:人の判断を挟まないことが、拠点間・担当者間の判定統一につながります。
- 紙保管からの移行:成績書データの保存ルール(保存期間・検索性)を決めておくと、客先監査への対応が速くなります。
全自動 画像寸法測定器 IM-Xシリーズ
成績書は「作る書類」から「測定の副産物」へ。
帳票残業のない検査室の姿を、カタログの活用例でご確認ください。

置いて押すだけの測定から
検査成績書まで
自社の様式に近い帳票出力を
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現場・機上で成績書まで残すなら
ハンディプローブ三次元測定機 XM シリーズ カタログ
このページのまとめQ&A
Q. 検査成績書には何を書けばよいですか?
A. 品名・図番・ロット・検査日・検査者の基本情報と、測定箇所・基準値・公差・実測値・合否判定・使用測定器が標準的な記載項目です。
Q. 検査成績書はExcelテンプレートで十分ですか?
A. 少量ならExcelでも運用できますが、測定値の転記が人手で残る限りミスと工数はなくなりません。件数が多いなら測定機からの自動出力が確実です。
Q. 検査成績書を自動で作る方法はありますか?
A. あります。キーエンスのAM-1000シリーズ・XMシリーズのように検査成績書の自動作成に対応した三次元測定機なら、測定と同時に実測値・判定入りの成績書が出力されます。
Q. 客先指定の様式には対応できますか?
A. 出力項目の対応関係を確認してください。基本項目が揃っていれば、多くの指定様式に展開できます。
Q. 出荷後に取引先から寸法データを求められた場合も対応できますか?
A. 対応できます。画像寸法測定器IM-Xシリーズは測定結果が自動で記録されるため、後から記録をさかのぼって検査成績書として提出できます。




